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物流ニュース
トランストロン 富士通製ネットワーク型デジタコ「DTSーF1A」発売
リアルタイム運行をより身近に2018年1月2日
トランストロン(横浜市港北区)はこのほど、富士通製ネットワーク型デジタコ「DTSーF1A」の発売を開始した。ネットワークを活用したカードレス運用等の様々な利便性は、主力製品の「DTSーD1A」から維持しつつ、操作ボタンや有機EL画面などの機能を絞ることで、コストメリットが高い製品となっている。
「ユーザーへのヒアリングを徹底していることが当社製品の強みの根幹」と自信を見せるのは情報サービス事業推進部の長谷弘信氏。「リアルタイムの運行管理に対しては、最近では安全面だけでなく、業務効率化や生産性向上等に対する効果も認められてきている。トラック種別、走行距離、業態等に関係無く、リアルタイム管理はお客様の業務支援に大きく役立つ」という。「これまで、『地場配送や定期ルートなのでアナタコで十分』と考えられていたユーザーも、『荷主と情報をリアルタイムに共有し、荷待ち時間等を減らしたい』など、業務効率化を目的に、導入を検討されるケースが増えてきている」。
一方、「短いコースの往復で、運行中の作業も少ないため、『給油量や荷物数量を入れるテンキーは不要で、作業ボタンも荷積・荷卸、休憩だけで良い』などのご意見も頂いている。『リアルタイムは欲しいが、機能と価格を絞って欲しい』ということ」。そこで誕生したのが「DTSーF1A」だ。デジタコ本体が1台9万5000円と10万円を切るが、「価格は抑えても、業務の効率化や安全管理に必要な機能は残している」と胸を張る。
LTEとGPSアンテナ内蔵を実現し、取付時の取り回しも容易にした。また、乗務員認証のための免許証リーダ等、必要とされる機能も残している。操作ボタンは2つに絞り、13種類の作業から事前に5種を選択できる。「5種以内であれば、お客様独自の作業も設定できる」という。「今年3月には、荷待ち時間の記録義務付けにも対応予定」。
また、ETC連携はもちろん、Bluetooth連携でスマートデバイスを操作部として活用することもできる。据え置き型・モバイルアルコールチェッカー、温度管理、タイヤ空気圧管理、眠気検知システム「富士通製FEELythm(フィーリズム)」など、外部機器との連携もできる。「特に、リアルタイム温度管理は食品や医薬品輸送を中心に、発売後すぐに多くの引き合いを頂いている。輸送品質向上も、リアルタイム管理で実現できる」。
デジタコから得られたデータを管理するのは、クラウド型運行支援サービス「ITPーWebService V2 F1A」。事務所のPCはもちろん、タブレット端末からの確認・操作も可能で、「場所を選ばず利用できることは、これまでのネットワーク型デジタコでも、特に若い経営者にはすこぶる評判が良い」。
運行中に速度違反や長時間運転の警告が発生した際には、リアルタイムで画面に通知。管理者は車載機に状況確認や休憩指示などのメッセージを送れる。もちろん、1日の運転情報を日報に出力することも可能だ。利用料は、1台あたり月額1480円。
既に同社の主力製品である「DTSーD1A/D1D(ドラレコ搭載)」を導入している場合でも、「DTSーF1A」と混在して利用し、一元管理が可能。長谷氏は、「同じ画面で一括管理できるので、長距離を走る車両は高機能タイプの『DTSーD1A/D1D』、地場の集配関係は機能を絞った『DTSーF1A』にするなど、ラインアップの中から業務に合わせて最適なモデルを選んでいただきたい」と話す。
長谷氏は、「富士通製ネットワーク型デジタコは、2010年の発売開始以来、12万台以上の販売実績を誇り、ヒアリングとアンケートを活用して、多くのご意見を頂いている。今後もお客様からの声を形にして行きたい」と展望する。また、「24時間365日対応の当社のアフターサポートについても、ユーザーから高い評価を頂いている。ご導入頂いたあとのサポートは非常に重要なため、継続して改善を図って行きたい」と付け加える。
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