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物流ニュース
求人活動に工夫 今までとは違う取り組み
2018年1月31日
人材不足が進む運送業界。募集をかけても面接にも来ない時代の中で様々な求人の仕方を各社で考えている。
大阪府で長距離から地場輸送まで幅広い配送を手掛けている運送事業者では、比較的退職者が少なく、求人をかけるのは増車などの際だけで、媒体に載せることはあまりないという。増車をするために求人をかけると十数人から問い合わせがあり、1人は福井県からで驚いたという。
問い合わせの理由を聞いてみると他府県で同社の車両が走っているのを見て、ホームページを調べて求人が出るのを待っていたといい、普段あまり求人を出していない会社が出すと問い合わせが殺到するケースもある。
また、別の運送会社では、求人媒体にお金を出しても反響もなく、困っているときに、同社で働くドライバーの提案もあり、ユーチューブを活用して求人を出すようにしている。その取り組みによる急激な変化はないが、徐々に人が集まるようになってきたと感じている。
動画では、実際に同社で働く従業員が協力して会社のPRをするだけでなく、面接などを実際に再現している。「今までとは違う取り組みをしないといけない。いつまでも同じことをしていては、人が集まらないばかりか、求人を出し続けることで会社のイメージが悪くなってしまう」と話す。
さらに、求人だけでなく、福利厚生面の充実に取り組んでいる事業者もいる。
社長自身は、昔は否定的な人間だったと振り返るが、現在は考え方を変え、肯定的になったことで社員とのコミュニケーションを図り、充実した私生活や仕事ができるように、別荘の貸し出しや釣りなどを従業員と楽しんでいる。「人材が入社しても辞めてしまえば同じ。福利厚生を充実させて魅力ある会社にすることも今の時代に大切なことだと思っている」と考えを話す。
また、新たに社内託児所などを展開する予定で、同社では、女性が活躍できる職場環境の構築にも取り組んでいる。今後、女性が活躍できる社内整備をしっかりと行い、人材を確保できる体制を整えていく構えだ。
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