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物流ニュース
物技研「Step upコンテスト」 発表で新たな課題発見
2018年3月20日
飲料・食品メーカー系物流子会社7社で構成する物流技術研究会(物技研、町田慶太会長=サントリーロジスティクス)は1月27日、5回目の「step upコンテスト」を、同会の会長会社であるサントリーロジスティクス研修センター、夢たまご(神奈川県川崎市)で開催。
このコンテストは、会員会社の各社長が審査員となり、各社および協力会社の支店や営業所の各グループから選ばれた13チームが改善への取り組みを発表するもの。開会にあたりサントリーロジスティクスの井上達志社長は「このコンテストの1回目から審査員として参加しているが、今回ようやく7社すべてが揃っての発表となり、楽しみにしている。我々トップの位置づけとしては、今日のような発表のところで〝改善に必要なコストや人材は惜しみなく提供し、より良い物流業界をつくる〟という部分を一緒に築いていきましょう」とあいさつ。
今回の発表チームと内容は次の通り。(発表順)
①ケーエルサービス東日本「構内滞留時間緩和に向けて~出荷積込コアタイム解消プロジェクト~」②エービーカーゴ東日本「更なる輸送品質向上に向けて」③サントリーロジスティクス「生産性5%向上」④大塚倉庫「フォークマンの誇り!!」⑤キリングループロジスティクス「SQ(安全・品質)レベル向上活動」⑥ティービー「輸送中破損ゼロへの予防対策(奇数やまへの対応による緩衝剤の削減)」⑦サッポログループ物流「荷役作業生産性向上の取り組み」⑧ケーエルサービス九州「ドライバー拘束時間超過防止取り組み」⑨バンテック「【輸送の可視化】への取り組み・新型デジタコの導入」⑩キリングループロジスティクス「構内滞留時間削減に向けた作業状況の見える化」⑪サントリーロジスティクス「トレーラ研修の実践」⑫タカラ物流システム「セット加工場の入退出管理」⑬アサヒロジ「輸送部門の採算改善」
審査は、創意工夫(5点)、着眼点(10点)、改善効果(10点)、説明力(5点)の30点満点で審査、①総合得点②着眼点・改善効果の得点で、上位3チームを表彰。
結果は、1位に選ばれたのは⑩キリンロジスティクス、2位は⑬アサヒロジ、3位は⑫タカラ物流システムとなった。
アサヒロジの山﨑稔社長は総評で、「(改善に)データは大切だが、実行に移す中ではデータ以上に大切にすべきは〝考え方を共有する、信頼、チームワーク〟だと痛感した」と述べ、「町田会長が〝良いことはパクリ合いましょう〟と話したことには賛成だが、小さい事でも良いので自分なりの何かをプラスアルファしていただきたい。そうすればパクリではなく、自分の成果と思ってよい。それらを積み重ねていくことで業界品質が良くなり、明るくなっていく」と話した。
さらに「外部から物流業界は大変ですねと言われるが、社会の物流の認識が進み、追い風だと思う。今日の話を持ち帰ってプラスアルファし、品質を上げていこうと誓い合いたいと思う」と語った。
閉会あいさつで、キリングループロジスティクスの加藤元社長は「今日の発表で共通して一番素晴らしいと感じたのは、既に次の課題を探していること。どのチームも『まだ結果は出ていない』として現在の(ことを乗り越えて)次の課題がもう見えている。生産性を上げるコストの低減を含めて、現場がどう進化していくか、それが各社の現場だけでなく、物流を管理する部門も含めて全体でシナジー効果をだしていく。そこに物技研がもうひとつ、会社の枠を超えてスキルやノウハウのプラットフォームとなる。真似るということ、そしてオリジナルを付け加えて真似るということにとても共感する。多くいる色々な成功者のほとんどがベースにしている何かがある。今日の13テーマを持ち帰って、工夫を加えて自分の会社なりにつなげていくことが大事と考える」と話した。
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