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物流ニュース
iCARE チャットを活用し睡眠改善で生産性向上
2018年6月7日
睡眠はドライバーにとって重要なことだ。特に近年は睡眠の時間だけでなく質の向上により、パフォーマンスを引き出そうとする取り組みが注目されている。社員の睡眠の質を向上させるという研修とアフターフォローを展開する企業へ話を聞いた。
健康診断やストレスチェック結果を活用した分析に、研修とチャットを活用したセルフケアサポートを行い、社員の健康をサポートするサービス「Carely」を提供し健康をサポートするiCARE(山田洋太社長、東京都渋谷区)は、睡眠改善に焦点を当てたプログラム「My Sommnie」をCarelyと共に提供している。
My Sommnieでは20人から100人の集合型研修のほか、場所や時間の点から集合型研修が困難な企業向けにオンライン研修(eラーニング)を提供している。研修では、同社と提携しているニューロスペース(小林孝徳社長、同千代田区)による最先端の睡眠技術を学ぶことができ、セルフチェックで自身の睡眠トラブルの傾向を把握することができる。
併せて同プログラムでは睡眠に関する問題を認知、把握すると共に、個々人が睡眠改善に向けて取り組み目標を決め、専門家からチャットでフォロー・取り組みの修正を受けられる。個人の都合に合わせて手厚いフォローが受けられる同研修は、夜間勤務のある企業などから多くの引き合いがあり、改善効果を実感しているケースも多数存在しているという。
同社取締役の片岡和也氏は「睡眠トラブルを抱えている方は全体の約半分。睡眠は目に見えるかたちで、明確に問題化するケースが少ないが、分析すると睡眠トラブルにより生産性が10%程低下していることが判明している。特に物流業界では安全性の問題にも直結する部分があり、睡眠のトラブルを防ぐ意義は大きいのでは」と話す。
また同氏は「現在、我々も各業界で人材の確保が困難になりつつあると実感している」とし、「健康経営優良法人認定などは新卒の方をはじめ、求職者から敏感に反応されている。今いる社員の健康をフォローすることで定着率の向上と共に採用力の強化にも影響がでるのでは」としている。同氏によればCarelyをはじめとした同社の健康推進プログラムは健康経営優良法人の「制度・取り組み」部分に必要な認定要件を網羅しており、健康促進と採用力強化に貢献する。
現在、同社ではサービスの提供と共に、健康・生産パフォーマンス改善に向けた無料健康セミナーも開催している。片岡氏は「技術を身に着ければ睡眠の改善や日中パフォーマンスの改善が期待できる。働き方改革を進める中、過重労働などで倒れるケースを予防することにつながれば」と話す。
◎関連リンク→ 株式会社iCARE
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