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物流ニュース
運送業界のアナログ依存 非効率なファクスや手書き
2018年10月2日
IT化が少しずつ進みつつある運送業。しかし、日常業務の中には、まだまだ「アナログ」な部分が残り、作業の効率化が行えているとはいえないようだ。
運送会社で根強く残っているのがファクス文化だ。メールで来た出欠票をファクスで返すという作業もある。大阪府の事業者社長は「『メールでの連絡はチェック漏れの可能性があるので、ファクスでご連絡お願いします』と言われたこともある。若い世代の社員だと、家庭にファクスがなかったケースも多く、使い方が分からないと言われジェネレーションギャップを感じた」という声も。「業務改善のために、ファクス以外で代用できないか考える必要がある」
ただ一方で「メールに比べるとファクスはウイルス感染のリスクはない。プリントアウトしなくてもパソコン上で内容を確認できるようになっているなど、無駄紙はかなり減ったのでは。また、メールやファクスなどの利用で、外出時の送受信も行えるので、ファクスを残すのも悪くない」という意見も。
また別の事業者社長は、求職者に持参してもらう履歴書を見て思うことがあるという。「時々、字が汚くて読みにくいケースがある。大卒の新卒採用ではないのだから、パソコンで入力してもらえれば、こちらも読もうという気になる」という。
非効率と感じられる社内作業は意外と多くみられる。業務改善のためにも、現場の声にまず耳を傾けることが大切だ。「人数の少ない中小だから書類は手書きで間に合っている」、などという意見もあるが、手作業には時間がかかるというデメリットだけでなく、ミスが発生する懸念もある。
業務の改善は「ムダ」「ムラ」「ムリ」をなくすことが重要と言われている。アナログな部分を完全に排除するということではなく、作業の効率化や経費削減につながることを積極的に行い、社内の「働き方改革」を実行することも今後は必要だ。
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