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物流ニュース
タマ・ミルキーウェイ ワークライフバランスを強みに若者に魅力的な環境を
2018年11月21日
タマ・ミルキーウェイ(横澤由明社長、 東京都東大和市)では、ドライバーが働きやすい環境の整備を進めている。鍵となるのは勤務体系だ。従来の主力事業である食品配送に加え、医薬品配送に力を入れている。
同社の竹野聡副社長は、安定的にドライバーを確保するためにも、日中の勤務で週休2日という労働環境を整える必要があると考えたという。夜勤や土日の稼働をなくすことで、勤務のローテーションを考えずにすみ、配車もシンプルになる。さらに、冷蔵小型車という既存の車両設備を生かす観点からも医薬品配送は最適な仕事だ。
ドライバー希望者は異業種からの転職が多い。フリーターやアルバイトから正社員を目指す人材を積極的に雇用している。 車両についても未経験者が働きやすいように2トンショートのAT車をメインとしている。
「現在はインターネットを使って就職活動をすることが一般的。求職者は労働条件を軸に会社を探す。ドライバー職を検討しても、夜勤やシフト勤務、休日の少なさで敬遠される運送会社は少なくない」と同副社長。週休2日に加え、年間の休日を120日前後としており、ドライバーについては最低5日間の有給取得ができる環境を整備している。
一方で、車両の稼働率が下がるため、売り上げの面では不利になる。入社時に運送会社の収益構造を説明し、休みが多い分、ドライバーとしての仕事だけで大きな収入を得ることは難しい旨を説明している。ドライバーとして出来るだけ稼ぎたい人材とはマッチングが難しいものの、同社の強みはワーク・ライフ・バランスにある。そこが異業種からやってくる若年のドライバー希望者には魅力的に映る。将来的に収入を増やしていきたいと希望する社員には、管理職を目指すというキャリアプランを示し、運行管理者など資格の取得を推進している。同副社長は「良い人材を確保するためにも、まずは応募がなければ選びようもない。働きやすい環境を整備したことで、自然と若手ドライバーが増えてきた」と話す。
◎関連リンク→ 株式会社タマ・ミルキーウェイ
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