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    女性運転者採用の方策 バス業界の取り組みから学ぶ

    2019年3月11日

     
     
     

     トラックやバス、タクシーなど全てのモードで、ドライバー不足となっている。運送業界ではトラガールと称して、女性ドライバーの募集を行っているが、思うように集めることができていない。こうした状況のなか、同じくドライバー不足を解決するために、女性の採用促進を図っているバス業界では、女性バス運転手協会(中嶋美恵代表理事、東京都港区)が、女性ドライバーを増やすための取り組みを積極的に行っている。

     日本バス協会(三澤憲一会長、同千代田区)の企画・労務部課長の田知花秀元氏は「バス業界は、産業別にみても女性の就業者が少ない」とし、「当協会による男女の雇用割合調査では、過去5年間に採用した運転手5600人のうち、女性は約200人という結果が出ており、今後女性が活躍できる業界であるということを表している」としている。

     一方、2017年9月に発足した女性バス運転手協会の中嶋美恵代表理事は「全国の現役バス運転手は現在、男女合わせて約13万人弱といわれている」とし、「そのうち、女性のバス運転手の割合は1・7%で約2000人しか存在しておらず、その割合を10%にしたい」と考えている。

     その目標を実現するための取り組みとして、同協会では2日、「第2回女性バス運転手の会」を実施。これからバスの運転手になろうと考えている12人が、現役の13人から話を聞いて、ドライバーになるための準備や心構え、不安などの解消に努めた。

     同会では、現役女性バス運転手によるトークセッションをはじめ、路線バスの旅番組で活躍している女優・タレントの田中律子さんによる特別講演、バス運転手になるためのポイント解説、女性バス運転手の密着ムービーの上映などを行った。トークセッションでは、運転手になったきっかけについて、ドライバー暦6年6か月のしずえさんは「運転が大好きで、地元の路線で活躍する女性運転手への憧れがきっかけで、前職の保育士から転職した」という。

     このほか、同1年11か月のいづみさんは「軽井沢のバス事故を見たのがきっかけ」とし、同2か月のさくらさんは「運転が好きで、最初はトラックドライバーになろうと考えていたが、両親の勧めもあってバスの運転手を目指すことになった」とした。

     また、同13年のなつこさんは「友達からバスの業界が働きやすいという話を聞いたのがきっかけ」とし、「前職のレンタカー会社での仕事に比べて、体力的に楽だと判断した」と振り返る。

     女性が働く環境としては、4人とも「ハード面は整備されていて働きやすい」と感じており、女性バス運転手を増やすためには、「仕事とプライベートが両立できるシフトを用意することと、事前に仕事や職場環境を体験してもらうことが重要」との考えを示した。

     関東運輸局自動車交通部長の森高龍平氏は「2020年の東京オリンピック・パラリンピックでは、選手や審判など大会関係者の輸送をバスが行うことになる」とし、女性バス運転手協会には「約2000台のバスを全国から総動員するため、一人でも多くの女性ドライバーを誕生させて、ドライバー不足を解消して欲しい」と期待している。

     このようにバス業界では、事業者だけでなく、女性ドライバーのために組織された女性バス運転手協会が、働く環境の改善や新たなコミュニティ形成などに力を入れることで、女性運転手採用の活性化を図っている。

     
     
     
     
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