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日本ミシュランタイヤ 「安定性向上や長寿命化に」トラック・バス用駆動軸専用タイヤ
2019年5月22日
日本ミシュランタイヤ(東京都新宿区)はこのほど、トラック・バス用駆動軸専用タイヤの新製品「MICHELIN X Multi D+(ミシュランエックスマルチディープラス)」を発売した。専用タイヤの装着で偏摩耗の抑制や安定性向上、長寿命化が実現する。
同社は、駆動軸の機能に適した駆動軸専用タイヤを装着することを推奨している。同製品は、その名の通り、高速道路から一般道、都市近郊、オン・オフロードまで幅広い道路条件に加え、タンクローリーや冷蔵・冷凍車、海コンなど、様々な車両をマルチにカバー。B2Bタイヤ事業部のエンドユーザーマーケティングマネジャーの尾根山純一氏は、「フロント、駆動軸、後方にそれぞれ適したタイヤを使用することで、タイヤへのストレスを抑えられ、長寿命につながる」と説明する。
同製品のメリットとして、生産性アップ、コスト削減、安全性向上の3点を挙げる。「日本国内では、ミックスタイヤの利用が多く見受けられるが、近年の深刻な人手不足や働き方改革の一環で、ローテーションによるタイヤ交換の時間を削減したいというニーズは高まる一方」と指摘。「ドライバーはもちろん、整備士の不足も叫ばれている。専用タイヤはローテーションの頻度が低減でき、ダウンタイムを抑えられ、稼働率を上げられる」という。
「当社がコストとして提示しているのは、購入時のものではなく、距離あたりのコスト。優れたロングライフ性能や耐偏摩耗性能を実現しており、先に挙げた生産性アップも加えて、コストカットには自信がある」と胸を張る。
安全性については、「幅広なトレッドデザインと最大化されたコンタクトパッチ設計を採用しており、ドライ・ウエット面でのグリップ性能を高めている」と解説。さらに、「溝の深いV字のトレッドパターンは雨天時の走行で優れた排水性能を発揮し、摩耗末期まで高いウエット性能を維持できる」という。「ブロック間にブリッジを配置した偏摩耗対策など、安全性にはとことんこだわっている」
同社では、同製品のようなハード面だけにとどまらず、ソフト面からもサポートしている。「『TPMSクラウドサービス』は、タイヤの空気圧と温度を可視化し、モニタリングするもの。経験の浅いドライバーでも空気圧や温度を簡単に把握できる上、遠隔地の運行管理者も情報共有が可能」という。
運送事業者向けの「診断パッケージ」では、ドライバーへのアンケートを実施。「ドライバーのモチベーションを上げ、定着率を向上するために何が必要なのかをクリアにする」という。「アンケート結果をもとに、社員の満足度を分析し、報告する」と話す。
「タイヤを売るだけでなく、ユーザーの抱える課題の改善にも貢献できれば」と息を巻く尾根山氏。「タイヤに関連する手間をなくし、効率化を図りたい」と語った。
◎関連リンク→ 日本ミシュランタイヤ
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