-
物流ニュース
スリーブリッジ タイヤを捨てる前に「それ、買い取れるかも」
2019年7月3日
トラック運送事業者などから使用済みタイヤを買い取り、海外の再生工場に向けて輸出する「直接貿易」を手掛けるスリーブリッジ(三橋正男社長、岡山県笠岡市)。同社は約3年前から、一定の品質基準を満たす中古タイヤの国内販売も始めているが、働き方改革にともなう人件費の高騰、高速料金の増加などトラック事業者の経営環境が厳しくなっていることもあってか、「極限状態までタイヤを使うケースも増えている気がする」と三橋社長。
同社の施設には常時1500~2000本の中古タイヤが保管されており、世界各国の再生工場からの依頼に応じて輸出される。貿易は通常、商品の輸出業者と輸入業者との間に商社など複数の会社が関係することで中間マージンが発生するが、同社では直接貿易による買い取り価格で顧客満足度を高めてきた。また、再生が不可能で廃棄物扱いになる場合も引き取り、適正に処理することで運送事業者の経費削減をサポートしている。
一方、チップ燃料としても再利用されてきた廃タイヤの需要が近年、代替品の拡大で大幅に減少。国内処理がダブつくなどの影響もあり、「今年に入ってから処分料が高騰している。大型トラックのタイヤなら1本1000円ほどに値上がりしており、トラック事業者にとってはコスト増。当社が世界中に築いたネットワークを駆使すれば、そうした運送現場のサポート役になれると考えており、何でも相談してもらいたい」(同)と話している。
◎関連リンク→ 株式会社スリーブリッジ
この記事へのコメント
関連記事
-
-
-
-
「物流ニュース」の 月別記事一覧
-
「物流ニュース」の新着記事
-
物流メルマガ