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物流ニュース
全ト協 岡山でSAS対策セミナー「防ごう健康起因事故」
2019年9月18日
岡山県トラック総合研修会館で7月25日、「運輸ヘルスケアナビシステム」を活用した定期健康診断のフォローアップおよび、睡眠時無呼吸症候群(SAS)対策セミナーが開かれた。
全ト協が主催して全国各地で実施しているもので、中国5県では今回が初めて。NPO法人ヘルスケアネットワーク(OCHIS)の女性スタッフ2人が講師を務めた。
同システムを活用したフォローアップをテーマに話した黒田悦子氏(保健師)は、健診での有所見率が全産業に比べ5.1ポイント高い道路貨物の労働者の現状(59.2%)に触れたうえで、「トラック運送の事業場の大部分は診断結果を報告する義務がない50人未満であることから、実際にはさらに高い数字になる可能性がある」と指摘。産業医がおらず、紙ベースでは把握しづらい健診結果に「健康起因事故の防止を目的に運輸業に特化した健診システム」を活用することで、ハイリスク者を見える化するなど職場での確実な健康管理の重要性を解説。
ドライバーの高齢化などを背景に近年、健康に起因する事故の増加が懸念されている。事故をともなわない場合でも、例えば「休憩中に体調不良で運転を中止したケース」なども国交省へ報告書の提出(30日以内)が義務付けられており、ドライバーの適切な健康管理が企業の責務として重視されている。セミナーの後半はOCHIS副理事長の作本貞子氏が登壇し、職業ドライバーの多くに潜むといわれるSASの怖さと自己症状の把握、職場ぐるみの早期治療などについて重ねて説明した。
◎関連リンク→ 公益社団法人全日本トラック協会
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