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物流ニュース
電脳 安全性テストを提案、危険運転予防が狙い
2019年9月5日
電脳(東京都港区)は、企業ドライバーのための運転適性検査「OD式安全性テスト・企業版」を手掛けている。ドライバーに自身の運転行動の「再発見」を促すことで、事故につながる危険運転を予防するのが狙いで、管理者は、診断結果からドライバー個々の特徴や性格などを把握し、指導に生かせられる。
OCR式のペーパーテストで「同じ図形を探す」、「アルファベットのAを多数書く」といった設問があり、解答用紙を同社へ返送する仕組み。テストの実施時間は45分。営業部の村田基樹部長は、「人数に制限はなく、1人から数十人まで同時受検にも対応できる」と説明する。
安全運転に求められる注意力から運転マナーまで16項目を評価。総合診断では人物像やウィークポイント、それらに対するアドバイスが記載される。
管理者には総合評価と分類タイプを通知。「例えば、『言い過ぎると逆効果になる』や、『口を酸っぱくして言い続けないと効果が薄い』など、性格の特徴を伝えることで、個人差に対応しやすくなる。評価も『Cに近いB』といった詳細まで知らせるので、指導に生かしてほしい」。
同部長は、「検査ということで、ウィークポイントに注目されがちだが、良い点もきちんと表記している」と説明。「低評価を受け入れて、『気をつけよう』という気持ちになれる人は成長が期待できる。高い評価が出たことに慢心される人の方がリスクは高い」とも。
また、「『カッとしやすい』といった性格に関する項目を注視される企業も多い」が、「あくまで安全運転に導くためのツール」と強調。「『自己中心性が強い』という傾向が出たとしても、組織の中では『リーダーシップがある』ということになり、長所にもなりうる」。ただ、「それが公道で発揮されると話は異なり、ハンドルを握った時に『気を付けなければ』と思ってもらうことが大事」と付け加える。
「結果をもとに個人面談をして、『最近、こういう事故が話題になっているが、君ならどう防ぐ?』というような会話につなげたり、コミュニケーションのきっかけとして活用してほしい」。
「年齢を重ねれば視力や運動機能は低下するが、性格は穏やかになることもある。加齢は悪いことばかりではない」と語る村田部長。「運転中にトラブルが発生すると、焦ってしまい、その人の弱点が出やすい。そのような時にこの診断結果を思い出し、冷静に対処できるように努めてほしい」と語る。
◎関連リンク→ 株式会社電脳
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