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    タイヤ管理も各社各様、交換できないドライバーも増加

    2008年9月29日

     
     
     

     「タイヤ交換さえできない」。いわゆるサンデー・ドライバーなら珍しくないかもしれないが、プロのトラック運転者の中にも若年層を中心に同様の傾向が見られる。
     「到着時間の指定もあるし、巨体に手こずって時間を費やすくらいなら専門業者を呼ぶほうがいい」(福山市のA社)、「ボルト・ナットの締め付け具合も細かく注文される時代だから、ヘタに手出ししないほうが得策」(広島市のB社)といった思いが、経営側にあるのも否めないようだ。


     「無事故手当とは別に、うちは安全手当というのを支給している」と話すのは広島市のC社。社会保険に加入するために基本給を引き下げ、代わりに各種手当を増やしたのが始まりだが、今では「日頃のタイヤ管理に加え、運行途上などでの交換作業を自身で行わない場合、給料からカットしている」。ドライバーからすれば厳しい話でもあるが、「カットが目的ではなく、プロである自覚を持って欲しい」と社長。
     一方、福山市のD社は「損保との契約にタイヤ交換の無料サービスが付いている。仕事にもよるが、うちは高速道路を使用するケースが大半。サービスカーを呼ぶのに苦労はない」という。
     話を聞いたなかでは餅は餅屋に…と考える会社が目立ったが、同じく高速道路をメーンに走る広島市のE社では「スペアタイヤを全車両から取り外している。付けていたところでドライバー自身が交換できない。タイヤは窒素を入れるなど入念にチェックしており、無駄な装備を取り外すことでトラックもスリムになる」。万一の場合には契約している専門業者が、あらかじめ用意している新品のタイヤを持って現場へ急行する体制を取っている。
     燃費や架装減トンの問題もあってか、ほかにも「一部のトラックに限ってスペアを装備していない」という声が聞かれた。ただ、「本当に組み替えのタイヤをすぐに用意できるのか疑問がある」という意見や、「そんなことを荷主が許すとは信じられない。うちの取引先(同業大手)はスペアタイヤの空気圧までチェックするほどで、取り外したりすれば即刻出入り禁止になるだろう」と驚く声もあった。(長尾和仁)

     
     
     
     
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