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射界
2018年4月30日号 射界
2018年5月14日
新年度は色々な会合があり新しい人物との出会いに恵まれる。分厚く膨らんだ名刺入れを手に、会場内を歩き回って名刺交換に余念がない人がいる。会社に帰って〝こんな人と面会したヨ〟と自慢気に話す。これで人脈づくりができたと自らを納得させ、満足しているが、これではパロディーだ。
▲人脈づくりとは、相手からのアプローチか、こちらからの接触は別にして、双方が理解し合って親交を深めて出来上がるもの。単なる名刺交換からは生まれない。最初のきっかけはともあれ、双方が色んな話題を交換しながら、やがて相互の利害を勘案して自然に形成されていくもの。もちろん、考慮すべき利害を組み込んでなお、魅力を認め合って完成する。
▲端的に言えば、ビジネスで知り合った関係では暗黙のうちに利害を計算しての付き合いとなって当然。そのうえでメリットを認め合い、〝脈あり〟と理解しての付き合いだ。相手を選ぶのに、お互いのひそかな値踏みは避けられないが、形式的な名刺交換を繰り返すよりはよいだろう。相手からも認められる「自分磨き」として、人脈たり得る素質をもつことだ。
▲「自分磨き」に決まった型があるわけではない。得意とする手法を磨けばよいだけで、それが次の人脈づくりにも役立つからフルに活用すればよいだろう。人脈のうえに人脈を重ねることでパワーは倍増し、安易に繰り広げられる〝面会型名刺交換〟に頼ることなく、中身の充実した人脈づくりに励み、まず「自分磨き」に努めて人脈の一員とすることである。
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