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射界
2018年6月25日号 射界
2018年7月2日
昔から「生兵法は大怪我のもと」という。少しばかりの知識や技術があるからといって、余計な口出しや手出しして失敗することがある。それを戒めた教訓。この傾向は、知ったかぶりをしたがる人に多い。性格にもよるが、共通点は周囲に〝よく見られたい〟との思いが虚栄へと誘い込むようだ。
▲知ったかぶりで手を出して成功する例は少ない。問題の核心について十分な理解がないまま首を突っ込む場合が多く、混乱を招いても解決には至らないだろう。「お節介」とか「そそっかしい」という段階なら笑って済まされるが、トラブルになってはタイヘン。確信的ともいえる知ったかぶりだけに収拾が難しくなり、混乱に一層拍車をかけることにもなる。
▲知らないことには口出ししないことだ。もし口出ししたかったら、知識を養うために勉強すること。勉強の手段にも色々あって、ノウハウ本から知識を得るのもよし、身近にいる専門家に教えてもらうのもよいだろう。環境に応じて少し勉強すれば失敗はなくなる。そして機会があれば口出しすれば迷惑も失敗もなく、虚栄心が実力になって信頼される。
▲昔からの教えを理解している人は、周囲に多彩なブレーンとなるような人材を持っている。単なる友人知己でもよい。できればバラエティーに富んだ人材をそろえたい。これが世にいう人脈である。知ったかぶりの人が失敗するのは人脈づくりにも失敗する。同業仲間で少しばかり抜きんでいたとしても所詮、〝井の中の蛙〟でしかない。人脈づくりに励みたい。
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