-
射界
2018年7月9日号 射界
2018年7月16日
誰かと会うとき、笑顔で迎えられるとホッとする。ましてや初対面の場合はなおさらだ。こちらの緊張感を和らげ、親近感さえ覚えるから興味深い。そんな雰囲気で迎えられると、いつしか相手のペースに乗せられ、こちらも自然と笑顔になる。笑顔には敵意や悪い感情は含まれていないのがよい。
▲もちろん、笑顔にも色んな種類がある。その一つが〝つくり笑い〟だ。この笑い、話す間に出たり消えたりする。話題の真意がつかみきれず、どうしても防御の姿勢になるからだ。一つを理解して笑顔になっても、次に新しい疑念が湧いてくると笑顔が消える。疑念が杞憂だったと分かって笑顔が蘇る。このとき、優しい言葉遣いがあれば思いは倍加するだろう。
▲笑顔の効用をうまく活用するには、相対する姿勢にも気を付けたい。話がもつれて難渋すると、意識しないが腕組みをして考え込む姿勢になる。〝一歩たりとも退かないぞ〟といった強硬姿勢になる。相手ともども腕組みすれば、まとまる話もまとまらない。これを打開したければ〝柔らかに接する〟姿勢を取るしかない。笑顔と優しさが硬直をほぐすだろう。
▲もっぱらPC相手に仕事する人には笑顔は無用かも知れない。PCに緊張や警戒心がないように、怒りや笑いを求めても詮ないこと。無機質なPCに人間同様のリラックムードで接しても〝我関せず〟だ。そんな雰囲気に慣らされた人が良好な人間関係を築きたいと願っても叶うわけがないだろう。笑顔や優しさは血の通った人間にしかない特質と知るべきだ。
この記事へのコメント
-
-
-
-
「射界」の 月別記事一覧
-
「射界」の新着記事
-
物流メルマガ