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射界
2019年8月5日号 射界
2019年8月26日
1日に使える時間は24時間と決まっている。いくら不眠無休で頑張ったとしても、1日を24時間超えて自由気ままに使うわけにはいかない。そうであれば、1日くらい怠けてムダに過ごしても影響はないと、タカをくくって怠ける人も出てくる。だが所詮、怠惰をごまかす詭弁でしかないと知る。
▲詭弁を弄して浪費した時間のツケを返すのはタイヘンな時間と労力が要る。並大抵の努力で補いきれるものではない。今日の仕事を翌日に繰り越せば、次の日の仕事が一つ増えて戸惑うばかりではない。仕事を繰り越した関連組織との時間調整が必要であり、場合によっては利益調整すら求められる。そんな状態が続けば信頼を失って存亡の危機を迎えることも。
▲かつて社会評論家として名を馳せた徳富蘇峰は、「多忙とは、怠惰者の遁辞(とんじ)である。今日すべきことを今日しなかったら明日は必ず多忙である」と手厳しく諭している。明日があるさ…と楽天的な暮らしを是とする考えも一部にあるが、一日分の仕事が今日の仕事にかぶさってくると考えれば、オチオチゆっくり構えている時間の余裕などあり得ない。
▲物理学者のニュートン(英国)は「今日なし得るだけの事に全力を尽くせ。しからば明日は一段の進歩あらん」と教えている。人それぞれ夢と希望を抱いて生きているが、どんな些細な夢や希望でも空想だけでは実現しない。まずは3年先、さらに5年先を見据えて実現に勤めるべき。それには目前の与えられた時間を疎かにしないように全力を尽くすべきだ。
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