Now Loading...
 
  • 特車申請

    特殊車両通行許可の申請 違反覚悟での運行

    2018年7月2日

     
     
     

    大阪府の運送A社は、高速道路での軸重違反などを考慮して、今年4月に1年がかりで3軸トレーラヘッド(ツーデフ)と3軸シャシーを約2000万円掛けて導入した。同社では、特殊車両通行許可の申請を自社で行っていて、今までも自社の担当者が自社車両の特車通行許可申請を行ってきたので、申請から許可までの期間はある程度、予想もつき、申請の段取りや準備も手馴れている。

    しかし、昨年から特車の通行許可申請が増加しているのか、申請状態に行政が追い付かないのか定かではないが、審査終了までの期間が非常に長くなっていることから、今回も納車2か月前から申請準備に入り、行政に手続きを行っていた。しかし、いざ申請すれば審査まで約2か月半が必要で、複数ルートの場合は、さらに道路管理者への確認などを含めて約2週間の審査時間が必要となり、順調に進んでも約3か月を要する。しかし今回、同社では書類に不備があったことで再び特車申請を行うことになった。その結果、最初に申請した際と同じく審査までの期間が2か月半と、審査が2週間程度かかることから3か月が必要で今回、順調にいったとしても9月か10月に特車許可が行われるものと話す。

    しかし、A社では大手運送会社でもなく、2000万円もの高額なトレーラを特車許可がないとはいえ、車庫に遊ばせる余裕もなく、また、専任のドライバーも存在し、同ドライバーの給与なども必要であるため、事実上は特車許可がないまま運行させていると話す。

    A社社長に高速道路などを通行し、特車許可の取り締まりや軸重違反などで特車の確認が行われたら違反が発覚し、違反点数加算と最悪の場合には、告発の恐れもあるのでは、と尋ねた。A社社長は「危険は承知のうえ。しかし、2000万円の車両、さらにはドライバーの賃金や生活を考えれば、許可が下りるまで車庫で遊ばせるほどの余裕もない。中小・零細の場合、これが現状では」と話す。

    同社では違反は承知しているものの、許可が下りるまで遊ばせる余裕もないため運行させている。さらに同社では、この車両の特車許可が計画よりも長く、納車されて約3か月が経過して再び、申請という状態に陥ったことで、今年9月まで特車許可がない状態での運行になるのは必然的だ。

    A社社長は「運行には、取り締まりなどが行われていない夜間運行になり、ドライバーも昼までの運行は避けなければならないことを理解していて、労働時間も必然的に長くなる。もし、特車の通行許可が簡素化されて早く許可が下りれば、こういったことにはならない。また、国は労働時間を短縮しろと指導するが、特車通行許可については非常に時間も長く、国の主張することがかみ合わないような気にもなる」と話した。

    働き手のドライバーが存在し、さらに車両の支払いなどもある中で、車両の特車許可が認められず、ドライバーを働かせることが出来ないというのは労務的にも問題があり、中小・零細が多い運送業界では現在、特車通行許可のあり方に課題が多いようだ。

     
     
     
     
  • 都道府県別の行政書士事務所

    特車申請を代行する行政書士事務所一覧
     
  •  
  •  
  • 「特車申請」の 月別記事一覧

     
  • 特車申請」の新着記事

  • 物流メルマガ

    ご登録受付中 (無料)

    毎週火曜に最新ニュースをお届け!!

    ≫ メルマガ配信先の変更・解除はこちら