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車両不足が深刻、盗難被害も急増 防犯対策はしっかりと
2011年5月17日
東日本大震災の影響でトラックや乗用車がなかなか手に入らない状況が続き、中古車市場でも高額で取引されている。運送会社にも連日のように中古車買い取り業者からのセールスの電話がかかり続け、トラック不足が深刻化している。そんな中、大阪府岸和田市に本社を構え大型トレーラやトラックなどで住宅用などの材木を輸送する事業者は、「最近、車両の盗難が増えていることから、青空駐車場ではなくカギがかけられる場所に保管するようにした」と話す。
同社は「当社は夜積みした車両を一部、大阪・南港で保管しているが、もし盗まれれば車両保険には加入しているものの、新車を発注しても今はなかなか納車されない。そのため、防犯上、屋根がありカギのついた倉庫に一時的に保管している」と語る。南港で中古トラックの販売・買い取りを行う事業者も、「当社でも出来るだけ盗まれにくい状態で保管している。震災のため国内でも中古トラックの需要が高まり、海外向けのトラックも不足していることから、一部でトラックの部品目当ての窃盗なども増加しているのではないか」と分析する。また、大阪市西区の運送会社は、車庫に保管していたトラックの荷台から荷締め機(40万円相当)を盗まれた。同社は車庫に防犯カメラを設置していたが、後ろ向きになってカメラに背を向けた状態で大量の荷締め機を盗み出している男の姿が映し出されている。窃盗犯は現在も逃走中で、同社は荷締め機や車両を盗まれないための防御策を思案している。(佐藤弘行)
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