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トラックを使った新しいアイデア商売は?
2012年1月20日
「トラックを使用した、今までとはひと味違う新しい商売をやってみたい」今回は、各事業者があたためる、または成功をおさめたアイデア商売をテーマに聞いた。
「本格仕様」イベントで活躍
浜名梱包輸送(鈴木猛社長、静岡県浜松市)では、ウイング車を解放するとステージになる「ステージカー」を2台導入、全国で行われる各種イベントで活躍している。
同社がステージカーを導入したのは20年以上も前。1号車は既に引退しており、現役なのは2代目と3代目にあたる。車両価格は2000万円を超える「本格仕様」だ。
ステージにしたときの広さは奥行き3・85?で長さは8?。「荷台」の床部分は滑りにくい材質を使用しているので、貨物輸送には適さず、実質はステージ車専用だという。32アンペアの発電機(ガソリン式)を装備し、コンセントとエアコン完備の控室もある。インバーターを接続しているので電圧も安定的で、良質な音響を提供できる。発電機はステージカーから切り離すことができるため、大震災後に非常用電源としても活躍した。
現在の使用料金は設営費込みで18万9000円。約30分で設営できる。
1号車は地元テレビ局のプロモーションで全国を巡回するなど活躍。現役の2台はフランスの自動車メーカーの展示会で富士スピードウェイを何回も訪れるなど、夏季や休日を中心に引き合いが増えている。また、同社が毎年8月に本社敷地内で開催する「納涼フェスタ」でも使用、イベントの運営に欠かせない存在となっている。(中道幸男)
大画面使用した動画広告 LEDビジョントラックフクダ運輸倉庫(福田民男社長、埼玉県新座市)では、車体にラッピングを施すトラック広告を展開している。ミュージシャンの宣伝やイベントの告知など、これまで数々の広告を手掛けてきた。
さらに現在、新たな事業が進行中だ。その名も、「LEDビジョントラック」。これは、トラックの車体に350インチの大型ビジョンを配置し、動画を流すというもの。
福田社長によると、走行中に動画を流すことは禁止されているため、走行中は静止画にし、停車した際に動画を流すのだという。
迫力の内蔵スピーカーを搭載しており、迫力ある映像と音響で周囲の目をひきつける。走行での広告効果もあるが、イベント会場でも大きな効果が期待できるという。
来年1月下旬か2月初旬の完成を目指しており、「今までにまったくないもので、トラック広告の概念が変わる」と、同社では期待を寄せている。(高田直樹)
土日は舞台で貸し出し 平ボディー利点生かす大阪府高石市に本社を構え、平ボディートラックを使って鋼材製品などの積み合わせを展開しているイワオ流通サービス(岩尾徹社長)の岩尾浩司常務は、トラックの土、日曜日の稼働率が低いため、トラックを使った舞台商売を検討している。
同社と取引のある運送会社では、既にウイング車を利用したイベント舞台の貸し出しを行っており、トラックが稼働しない休日に、イベント舞台として貸し出す事業を考えてはどうかとのアドバイスを受けた。
ウイング車を保有していないが、平ボディーの荷台部分全てをフラットな舞台として利用できることや、屋根の低いところでも利用できると考えている。
岩尾常務は「トラックが走行しない状態であれば、経費も必要なく、トラックを舞台として1日貸し出せば、ほぼ利益となる。また、イベントの舞台だけでなく、トラックを生かして他にも出来ることがないか、いろいろ模索している」と話す。(佐藤弘行)
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