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片荷・ダメージコンテナ輸送依頼が増加 拒否の体制づくり必要
2013年8月19日
海コン輸送について、事業者らはブラックボックスと称している。そのわけは、運び手のドライバーにはコンテナ内の情報が一切伝えられておらず、積み付けが正確に行われていないことから、片荷状態のまま公道を走行して横転などの事故も発生しており、死亡事故も多数発生しているのが現状だ。
大阪市に本社を構える重量物輸送業者では、ダメージコンテナ(荷物がコンテナ内で荷崩れして片寄り、コンテナが破損したもの)や片荷コンテナなどの輸送状況が高まっていると話す。同社によればもともと、コンテナでも規格外の大型貨物を輸送するため、海コン業者や乙仲から港間や荷主までの特殊な輸送を行っており、今までは売り上げの2割、3割程度を占めていた。しかし最近では、片荷コンテナやダメージコンテナの輸送依頼が増加。さらに、コンテナが12メートルに達することから、同社では今年5月に、12メートルのコンテナが車両からはみ出ないシャシーの購入を考え、来春には導入される予定だ。同社社長は「最近になって乙仲から片荷コンテナ、ダメージコンテナの輸送の依頼が増加し、同トレーラの売り上げも5割を占めるほど増加した。このため、当社では専用でコンテナが全て積み込める超低床シャシーの購入を決定した」と話す。
また、大阪市住之江区の海コン輸送業者では「片荷についてはドライバーに輸送を断るように指導している。このため、極端な片荷コンテナについては積み込みの際に省かれて、乙仲や元請け業者で対応しているようだ。業界全体で極端な片荷コンテナ、ダメージコンテナについては輸送を拒否する体制作りを行うことも必要」と話した。
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