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繁忙期が大幅に変化 荷物の「押し込み」減少
2013年8月30日
今まで大して急がない荷物でも荷主の要請で配達先に荷物を届けると、配達先の荷主からは「急がない荷物を持ってきて邪魔になる」とドライバーが怒られることもあった。これは運送事業者の間で「押し込み」と言われている。しかし、この押し込みが荷受け側に迷惑も掛かることや荷主間でトラブルや支払い事故につながる恐れもあることから、最近では少なくなってきていると運送事業者は語る。
大阪府和泉市の運送会社は、木材や建設資材の輸送を展開。かつては押し込みが頻繁に行われトラブルも発生したが、最近では逆に発注する側が、自らの支払い締め切りを終えた時期、例えば20日なら20日以降に配達を行って、その後、次の締め切りの20日まで約1か月の支払いの猶予が得られるため、時期を見て配送させているケースが多いと言う。同社でも「以前までは締切日前に荷物の配送依頼も集中したが、最近では締め切り前の配送は分散されてきており、仕事が集中することは減少した。荷主によれば、最近の傾向として、発注先があえて締め切り後に納品を求めてくるため、注文を受けてもすぐに配達してこないように期日を決めて配送を求めているようで、繁忙期が大幅に変化した。現在、他の忙しい分野での仕事もこなせられる」と話す。
また、同岸和田市で建材や材料を荷主に持つ運送会社でも、「今まで配達先も荷物の受け取りに関して、それほど意識はしていなかったが、やはり急がない荷物を注文と同時に素早く持ってこられても保管場所に困ることや、在庫管理に負担が増え、発送する荷主もその点を考慮して押し込みを行わなくなったのかもしれない」と語った。
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