【兵庫県】「やるなら一気のほうがいい」と昨年、Ｇマークとグリーン経営の認証取得にチャレンジした喜春運輸（兵庫県明石市）はＧマークに続き、１月２０日付でグリーン経営の認証も手にした。川崎康司社長は「会社の方針を社内に浸透させるのが当面の狙いだが、取引先企業に向けたＰＲ材料としても生かしたい」と話す。
　２ｔ車からトレーラまで幅広い車種を保有する同社は、全国をエリアとして産業用機械などの輸送をメーンに手掛ける。「会社であることには間違いないが、風通しがいい一つのチームという感覚の組織作りが目標。現場の声を吸い上げることで、さらにサービス品質の向上が可能になると思う」という。

　「できている会社」を持ち上げる制度より、むしろ不適正な事業者の排除を優先すべきという持論もあって、「（Ｇマークなどに）関心はあったが、これまで認証取得に否定的な部分もあったのは確か」と吐露。
　ただ、業界を取り巻く環境の急激な変化を踏まえて「いつまでも目をそらしていられない。（認証取得が）ダメなら、それを踏まえて社内を見直すこともできるし、自社がどのレベルにあるのか、どこに問題があるのかを確認する機会になる」と話している。