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物流ニュース
キリングループロジ 加藤元社長 『キリン品質』の確立目指す(上)
2016年5月23日
平成26年4月、キリン物流は、キリンビールやキリンビバレッジ、メルシャンなどグループの物流企画機能をすべて担う機能分担会社として、キリングループロジスティクス(加藤元社長、東京都中野区)へと改組、再スタートを切った。それは同時に、グループ企業の戦略方針に従って物流に携わっていた受け身の姿勢から、物流企画段階から一緒になって考える積極的な姿勢への転換を意味していた。全社員で考え、作った新経営理念を抱き、これまで蓄積してきた強みである現場力を生かし、他社との差別化となる「キリン品質」の確立を目指す。キリンの営業畑を歩いてきたという加藤社長に同社の現状、今後の展開について聞いた。
◇
横浜生まれの横浜育ちという加藤社長は、大学を卒業した昭和57年、キリンビールに入社。大阪支店に配属され、大阪でキリンキャリアのスタートを切る。
当時、ビール市場はキリンの独断場という状況で、需要に供給が追い付かない中で、営業の仕事はもっぱら、「強いビールを武器に洋酒・清涼飲料水の拡販を図ることだった」と振り返る。
しかし、そんな時代も長くは続かなかった。酒類販売業の規制緩和が行われ、酒屋さんは激しい競争に迫られていく。キリンビールもそれまでの売り手市場状態での営業は通用しなくなり、営業スタイルの変更を余儀なくされる。
入社から10年半勤務した大阪を離れ、東京本社に異動。これからの時代に合った営業スタイルの構築に取り組んだという。一段落すると、今度は名古屋へ転勤。マーケティング部に所属し、名古屋地区での自社製品のプロモーションを手掛けた。今では当たり前の光景となったビールかけを行うプロ野球の優勝祝賀会だが、同祝賀会をメーカーとして初めて仕切るという大役を担ったのがキリンビールで、その最初の企画に携わったのが同社長だった。
その後、本社や大阪勤務など転勤を繰り返した。その間、キリンビールの販売促進計画・仕組みの見直しや、グループのシステム会社・食品会社への出向も経験。会社が事業見直しや立ち上げを行うごとに転勤を繰り返す同社長に、その頃、仕事仲間や外部コンサルタントからついた呼び名がある。呼び名は「改革請負人」だった。(つづく)
■加藤元社長=昭和35年3月26日生まれ。同57年4月・キリンビール入社、平成12年7月・営業本部営業部営業企画担当部長代理、同17年9月・近畿圏統括本部近畿圏営業推進部部長、同25年3月・キリン物流取締役東日本支社長、同26年4月・キリングループロジスティクス代表取締役社長
◎関連リンク→ キリングループロジスティクス株式会社この記事へのコメント
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