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物流ニュース
レッドウッドグループジャパン 「ベストな物流施設を」
2016年7月27日
かつてプロロジス日本法人の代表を務め、AMBブラックパインの設立に携わるなどしたスチュアート・ギブソン氏が06年に共同設立したレッドウッド・グループ・ジャパン(東京都港区)。11年から日本市場での物流施設開発に着手し、現在、稼働中の施設が5件、建築中物件が5件で、さらに着手予定の施設も複数控えており、怒涛の勢いを見せている。施設の特徴や戦略について、マネージングディレクターの渡辺和彦氏に話を聞いた。
「場所や土地の形・大きさ・用途に応じて、ベストな物流施設を作っている」と語る渡辺氏。「マルチ型の大きな倉庫」の例として、大阪・南港ディストリビューションセンター(DC)と藤井寺DCを挙げる。「バースは各階に置き、上下のランプウェイを分けることも可能」。一方、「土地の形に合わせた開発」の例が、3月末に着工した川越DCだ。地形をうまく利用して、A棟・B棟の2棟に分けた構成となっている。
昨年竣工した生麦DCは、高速道路のランプウェイの下に駐車場が集約されている。「高速の下で後ろは運河という地形に対し、当社の建設チームが知恵を絞り出して作った、いわばアートに近い倉庫」と胸を張る。
建設する施設について渡辺氏は、「『これがレッドウッドだ』と共通するような特徴はないが、それぞれのケースでベストなものを開発している」と説明。物効法を活用した市街化調整区域での建設などにも積極的に取り組んでおり、「大きな施設が欲しい、コストを下げたいなど、顧客ニーズが多様化している今、それぞれに対応できるような倉庫を作っていくことが重要」。
今後注力していくポイントとして、「ラウンジや託児所、売店など、アメニティスペースの充実」を挙げる。「これからは人材確保の問題が大きくなってくるだろう。小さなお子さんを育てている方だと預けられるところがなければ労働市場に出てこられない」とし、「インターに近いなど、物流施設として当たり前の機能はカバーした上で、人が通えるかどうかを考慮した施設開発が今後は重要になってくる」と話す。
同氏は、「物流施設にもさまざまな使い方がある」と、一般的な用途以外の可能性を示唆。「倉庫内に洗浄機を置いて殺菌・滅菌を行うメディカル物流」や、「オフィスでの作業も、賃料の安い倉庫でやったほうがコストは下げられる」などと例を挙げ、「ターゲットとなる業種はまだまだ広がるはず」と展望する。
◎関連リンク→ レッドウッド・グループこの記事へのコメント
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