履歴書の内容や短時間の採用面接だけで、その人材を評価するのは、
容易ではありません。
ですから、求職者が事前に企業のことをくわしく調べるように、企業
側も、受けに来る人材のことを事前にくわしく調べておくべきです。
それは何も、興信所などに依頼せよということではありません。
最近は、個人でブログやツイッターをやっていたり、ホームページを
持っていたりする人が、たくさんいます。
個人名で検索すれば、有用な情報が得られる場合が多いのです。
学生なら論文、社会人なら仕事の軌跡が、インターネット上にアップ
されているかもしれません。
Ｅ鉄鋼のＮ社長は、面接の前に、インターネットを使って情報収集を
しっかりやり、学生に対して、「あなたこんなことやっていたん
だって？」とか、「この前書いていたブログの・・・ってどういう
意味？」といった質問を繰り出します。
事前情報によって、それぞれの人物像をかなり押さえている上に、
想定していなかった質問に動揺して答える姿を観ることができ、ほぼ
完璧に素を知ることができるのだと、Ｎ社長は言います。
採る側も、事前準備です。