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ブログ・橋本 直行
【当主の日記】
2010年3月13日
創業147年の造り酒屋、石川酒造の当主には、毎日日記を書くことが
課せられているそうです。
考えてみれば、この習慣ほど、後継者に対して、上手に企業理念を
伝えていく手法はないと言えるでしょう。
なぜなら、日記に記された日々の出来事と対処方法、またそのときの
心の動きからは、題目化された家訓や社訓、経営理念以上に、経営
トップの信念や価値観、判断基準を感じ取れるからです。
特に、同社の当主の日記は、子孫に遺すことを、主たる目的として
書かれているのですから、なおさらです。
現当主の石川太郎氏も、数代前からの日記を精読し、多くの学びと
戒めを得たとのことです。
そして、ご本人も、後続の経営トップが読むことを意識して、毎日
日記を書いているのだそうです。
こういう姿勢でずっと書かれていることが、よき伝統が守られていく
ポイントなのだと思います。
同社では、最近、創業以来のすべての日記が、研究者の力を借りて
編纂されました。
いかにこの日記を大切にしているかがうかがえます。
100年以上続く永年企業創りを志向される経営トップの方には、ぜひ
おすすめしたい手法です。この記事へのコメント
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筆者紹介
橋本 直行
船井総研ロジ株式会社 取締役執行役員 事業部長
1972年生。兵庫県尼崎市出身。関西学院大学法学部卒業。物流企業の業績アップ専門コンサルタント。特に、問い合わせを激増させるホームページの企画や受注率を上げる企画提案書の制作のノウハウは、社内トップクラス。 繁盛物流企業を創るための経営研究会「FUNAIロジスティクスソサエティ」主宰。 -
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