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ブログ・橋本 直行
【働くのは権利】
2010年7月26日
船井総研創業者の船井幸雄は、「働くのは、義務ではなく権利だ」と
述べています。
「一期一会のサービス」(総合法令出版)の中で、編者の酒井大介が、
示唆に富むエピソードを紹介していました。
酒井が、あるタクシー会社で、社長と一緒に新規採用面接を行なって
いたときの話です。
高橋さんという片腕の青年が、事務職での採用として面接を受けに
来ていました。
ここから、このエピソードは始まります。
以下、本書からの抜粋です。
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そのとき、社長がその片腕の高橋さんに向かってこう言いました。
「高橋さん、せっかくタクシー会社に勤めるんだから、タクシー
ドライバーを目指してみませんか?」
そのとき、高橋さんの目がキラッと輝き、でもスグにまた曇りました。
「でも片腕でタクシードライバーができるのでしょうか?」
社長はかぶせるように言いました。
「ウチの会社は挑戦する前にあきらめてしまうような人材は
いらないよ」
高橋さんの目の輝きは本物になりました。
それから怒涛のように話しはじめた高橋さんの言葉は、今も鮮明に
覚えています。
「人の役に立つ仕事ができる」
それまで、何度も「障害者向け就職フェア」に通っていた高橋さんは、
「障害者でもできる簡単な仕事を勧める人」「障害者を雇うと
補助金がもらえるから来ている人」に、たびたび失望させられてきた
そうです。
そんな高橋さんが、初めて「健常者と等しく」扱われ、人の役に
立てる仕事に出会えた喜びは、想像に難くありませんでした。
(抜粋ここまで)
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ベストセラー「日本でいちばん大切にしたい会社」(あさ出版)の
中で、著者の坂本光司氏は、次のようなある禅寺のお坊さんの言葉を
紹介しています。
> 幸福とは、〈1〉人に愛されること、〈2〉人にほめられること、
> 〈3〉人の役に立つこと、〈4〉人に必要とされることです。
> そのうちの(〈2〉~〈4〉の)3つの幸福は、働くことによって
> 得られるのです。
< 「やらされ感」のある社員には、上記のような話をしてあげては いかがでしょうか? ◆本シリーズ配信希望の方はコチラこの記事へのコメント
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筆者紹介
橋本 直行
船井総研ロジ株式会社 取締役執行役員 事業部長
1972年生。兵庫県尼崎市出身。関西学院大学法学部卒業。物流企業の業績アップ専門コンサルタント。特に、問い合わせを激増させるホームページの企画や受注率を上げる企画提案書の制作のノウハウは、社内トップクラス。 繁盛物流企業を創るための経営研究会「FUNAIロジスティクスソサエティ」主宰。 -
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