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大型乗務員を自社で養成 人材に妥協しない
2013年9月19日
「仕事は忙しく、トラックを導入してもいいが人が来ない」とは最近、事業者からよく聞く話だ。欠員が出れば、すぐにでも人員を補充したいところだが、補充に細心の注意を払っているところも少なくない。関西のある運送会社では今年、大型トラックの運転者が一人辞めたが、その後、大型免許所持者を募集しなかった。あえて2トン車、4トン車の運転者の募集を行い、自社で育成してから大型車の運転者として乗せるのだという。
「人材不足ではあるが、人には妥協してはならない」と車両40台の運送会社社長は話す。同社では、大型車の欠員が出ても、1?3年にわたって小型車、普通車に乗務してもらい、大型車乗務の適性を見ていくようだ。欠員が出ている大型車については、社内で調整し、社長自らがハンドルを握っている。「大型車では、ひとたび事故を起こせば被害は甚大になる。免許所持者だからといって安易に乗ってもらうわけにはいかない」という同社では、ほとんど事故はなく、仕事量は毎年増えていっている。関西の別の事業者も人材に妥協していない。車庫には2年間、運行されないままの2トントラックが置かれている。稼働させていないものの毎年、自動車税などの税金は納め、車検も通しており、いつでも動かせるように準備しているとのことだ。
社長は「ここ数年、人手不足の状態にはあるが、妥協しては取引先に迷惑をかけ、結局、会社をダメにしてしまう」と強調。車庫で遊んでいるトラックを気にかける様子はない。
両社の社長に共通しているのは従業員のサービス品質に大きな自信を持っており、また、道理に合わない荷主からの要求に対しては毅然とした態度で臨んでいる点だ。
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