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ブログ・橋本 直行
【意志の力は弱い?】
2011年9月9日
脳科学の最高権威、京都大学名誉教授の久保田競氏は、悪癖を断つ
ために、意志を強く持つというのは、脳のシステムとして理に適った
行為ではないと述べています。
人間は、心地よく感じるとき、脳の腹側被蓋野という領域が働き、
脳内麻薬と言われる「ドーパミン」が分泌され、脳が活性化します。
悪癖は、この現象が繰り返されることで、脳が、その行為を自然と
癖にしてしまったものです。
自分の思いとは関係なくとも、癖になってしまったものなのです。
ですから、意志の力で対抗するのは、なかなか難しいのだそうです。
久保田教授は、悪癖を断つためには、それをやめることによって
得られるメリットを強くイメージする方が、脳の特性に合っていると
言います。
組織の悪癖を断ち、よりよくしていくためには、将来のビジョンを
明確に打ち出し、しっかり理解させる努力をすることが、最も
重要なのだと、脳科学的の側面からも言えるようです。
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筆者紹介
橋本 直行
船井総研ロジ株式会社 取締役執行役員 事業部長
1972年生。兵庫県尼崎市出身。関西学院大学法学部卒業。物流企業の業績アップ専門コンサルタント。特に、問い合わせを激増させるホームページの企画や受注率を上げる企画提案書の制作のノウハウは、社内トップクラス。 繁盛物流企業を創るための経営研究会「FUNAIロジスティクスソサエティ」主宰。 -
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