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ブログ・橋本 直行
【人事考課エラー防止のためのワーク】
2012年4月2日
人事考課を公平に行なうのは、非常に難しく、技術を要するという
ことは、部下を持つ人なら、お解かりいただけるでしょう。
対象者を全般的な印象で判断してしまって、考課を歪めてしまう
「ハロー考課」や、当たり障りのない結果を求めてしまう「中心化
傾向」、短絡的なとらえ方で起きる「論理誤差」、考課期間の終わり
ごろの成果に引っ張られてしまう「近接誤差」などは、よく知られて
いる人事考課のエラーです。
このようなエラーによって、同じ対象者でも、考課者が変われば、
結果が違ってしまうという現象が出ます。
つまり、就く上司によって、評価が全く変わってしまう危険性が
あるのです。
こういった事態を防ぐために、『考課者訓練』では、「普通にやれば、
エラーが出やすい」ということを、考課者に、しっかり認識させる
ことが、最終目的のひとつとなります。
そのために、私が行なう考課者訓練では、ワークを行ないます。
まず、部門単位でチーム分けをし、そのチームのメンバー全員が、
仕事上の言動・成果を知っている社員をピックアップして、実際に
考課をしてみます。
すると、見事に、結果が分かれるケースがあります。
このとき、各人のものさしを合わせるためのディスカッションを
しっかり行ない、エラーについての認識を持たせることが重要です。
百聞は一見に、一見は一体験に如かず・・・です。
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筆者紹介
橋本 直行
船井総研ロジ株式会社 取締役執行役員 事業部長
1972年生。兵庫県尼崎市出身。関西学院大学法学部卒業。物流企業の業績アップ専門コンサルタント。特に、問い合わせを激増させるホームページの企画や受注率を上げる企画提案書の制作のノウハウは、社内トップクラス。 繁盛物流企業を創るための経営研究会「FUNAIロジスティクスソサエティ」主宰。 -
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