-
ブログ・橋本 直行
【商いの目的】
2013年7月15日
顧客の満足度アップが、商いの目的なのでしょうか?
テレビ番組『アイアンシェフ』に出演していた名料理人、「くろぎ」
店主の黒木純氏は、それぞれのお客様に、前回までに出した料理や、
当日の様子、好みなどを考慮して、出す料理を決めます。
お客様の悦びが最大になるように、精一杯の努力をしています。
『ソロモン流』という番組の取材が入っていた日には、鯛を見て
「カマがうまいんだよね」とつぶやいたお客様のために、即断即行で
予定外の鯛カマを作り、お土産に持たせていました。
お客様の悦ぶ様子が、とても印象的でした。
ただ、その後、番組スタッフの方が、「お客様に、そのようにされる
のは、満足度アップのためですか?」と訊いたときの答えに、心の底
からシビれました。
黒木氏は、困ったような顔をして、次のように答えたのです。
「満足度アップとかじゃないですね。ただそうしてあげたいから、
しているだけです」
この言葉には、究極のサービス精神が表れています。
満足度アップという目的には、「for me」の精神を若干含むような
気がします。
しかし、「ただそうしてあげたいから」は、純粋な「for you」の
精神によるものです。
一流のプロの精神を見ました。
◆Facebookページ
◆本シリーズ配信希望の方はコチラこの記事へのコメント
-
-
-
-
筆者紹介
橋本 直行
船井総研ロジ株式会社 取締役執行役員 事業部長
1972年生。兵庫県尼崎市出身。関西学院大学法学部卒業。物流企業の業績アップ専門コンサルタント。特に、問い合わせを激増させるホームページの企画や受注率を上げる企画提案書の制作のノウハウは、社内トップクラス。 繁盛物流企業を創るための経営研究会「FUNAIロジスティクスソサエティ」主宰。 -
「ブログ・橋本 直行」の 月別記事一覧
-
「ブログ・橋本 直行」の新着記事
-
物流メルマガ