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  • ブログ・川﨑 依邦

    経営再生物語(21)採用・面接の留意点

    2013年8月30日

     
     
     

     ?ドライバー人材の確保と定着の現状



     「求人しても反応が悪いですね。せっかく面接してもなかなか入社させるほどのドライバーはいませんね」。配車担当者の嘆きである。背景にドライバーの賃金水準や労働条件がある。ドライバーの賃金は上昇していない。賃金体系が歩合制であれば、運送収入が低迷していると上がらない。固定賃金だと経営状況の悪化によってなかなか上げにくい。営業利益率は売り上げに対して1?3%が大半で低収益構造となっている。賞与にしてもなかなか出せない。せいぜい夏と冬に寸志として5万?10万円が相場である。

     労働条件についても厳しい。荷主によっては1年365日体制のところもあり、必然的にドライバーは休日出勤をよぎなくさせられる。その上、働く者の意識がある。一昔前のドライバーは「給料が高いし、車が好きだ」と胸を張ってハンドルを握っている者が多かった。最近は「給料は安いけれどドライバーにでもなるか」と元気がない。きつい、汚い、危険の3Kプラス「給料が安い」――かくしてドライバー人材は集まらない。せっかく入ってもすぐ「ケツをわる」。ドライバー人材確保は厳しい局面に立たされている。

     ?採用・面接の留意点
     募集媒体として公共と民間がある。公共は職業安定所である。職安求人票の記入の前提は就業規則、給与規定である。求人票を提出すると求人紹介サービスを受けることができる。求職者リストを閲覧でき、5?10人程度リストアップする。リストアップに基づいて職安の方から、求人票をリストアップ者に掲示してくれるサービスである。その上、各種の助成金の支給がある。

     例えばトライアル雇用といって、一定の条件をクリアすれば3か月間助成金が支給される。公共職安は広域でも活用できる。全国各地どこでも求人はできるようになっている。企業が希望すれば、1か所の職安で求人しても全国どこでも求人票が提示される。公共職安の募集費は無料である。民間の募集ルートは多岐に渡っている。折り込み、チラシ、求人誌、インターネット求人などである。さらに、採用支援コンサルティングサービスもあるが、公共職安と違って有料である。採用コストと面接人員、採用人員のバランス比較がいる。媒体ごとに電話のかかってきた件数、面接者、採用者のデータを蓄積する。曜日ごと、月ごと、季節ごと、エリア別に様々なデータが収集できる。 

     
     
     
     
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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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