-
ブログ・橋本 直行
【舩井幸雄のリーダーシップ論】
2014年8月16日
船井総研の創業者、舩井幸雄の経営哲学のひとつに、「リーダーは、
人事で借りをつくってはいけない」というものがあります。
舩井幸雄は、この舩井流の哲学に基づき、「一度、辞めると言って
きた社員は、絶対に引き留めてはいけない」と説きました。
なぜなら、辞めるという意思表示は、リーダー批判だからです。
そこで、いくらかでも迎合しては、借りをつくることになります。
経営方針にブレがなく、時流に適応し、原理原則にかなっているので
あれば、いかに優秀と思われる社員に対しても、例外はありません。
社員が辞めると言ってきたときに、反省は必要でしょう。
しかし、迎合はせず、人が「辞めたくない」と言う組織をつくる
ことに、注力していけばよいのです。
「すべては、必要、必然、最善」
◆Facebookページ
◆本シリーズ配信希望の方はコチラ
自社のミッションやビジョン、方針を明示することは、経営トップの
重要な仕事です。
目的に向けて一体化することは、最大の成功のコツだと、船井総研
創業者の舩井幸雄も説いています。
クレドカードや会社手帳、経営方針書、経営計画書などを使って、
上記の内容をしっかり伝えることができれば、個々の従業員の迷いや
ブレは、最小限になります。
その結果、経営ビジョン達成の確率とスピードが上がります。
ただし、一方で、これらを明示することには、短期的には、リスクも
あります。
それらの内容に共感、または適応できない従業員が辞めてしまうと
いうリスクです。
ミッションやビジョン、方針を掲げるということは、今まで、経営
トップが「まあ、いいか」と許していた領域について、明確な意思を
表示するということです。
つまり、「今までは見逃していたけど、これからはダメですよ」と、
ハッキリ言ったということです。
そうすると、その方針に合わない人は、極端に居心地が悪くなり、
退職へ向かいます。
中長期的には、ぜひやるべきことですが、短期的にはリスクもある
ことを理解しておく必要があります。
◆Facebookページ
◆本シリーズ配信希望の方はコチラこの記事へのコメント
-
-
-
-
筆者紹介
橋本 直行
船井総研ロジ株式会社 取締役執行役員 事業部長
1972年生。兵庫県尼崎市出身。関西学院大学法学部卒業。物流企業の業績アップ専門コンサルタント。特に、問い合わせを激増させるホームページの企画や受注率を上げる企画提案書の制作のノウハウは、社内トップクラス。 繁盛物流企業を創るための経営研究会「FUNAIロジスティクスソサエティ」主宰。 -
「ブログ・橋本 直行」の 月別記事一覧
-
「ブログ・橋本 直行」の新着記事
-
物流メルマガ