-
ブログ・野口 誠一
第110回:失敗しないための戒め15か条 15か条の再確認
2004年11月29日
前回まで「失敗しないための戒め15か条」を紹介した。いずれも中小企業経営者が陥りやすい危険項目を取り上げ、転ばぬ先の杖としたつもりである。その15か条をもう一度確認していただきたい。
(1)見栄を張るな
(2)お人好し体質を改善しろ
(3)最大のガンは自身の甘えと自覚せよ
(4)得意先はイザとなると過酷なものと知れ
(5)販売先より仕入れ先を大事にすべし
(6)労務管理のルーズな経営者は従業員にバカにされると心得よ
(7)他人を見抜く眼力を身につけろ
(8)困ったときでも安易に他人を頼るな
(9)環境はいつ激変するかわからないと知れ
(10)あのときはよかった…という考えにとらわれるな
(11)不振時の売り上げは好調時の8割でよし
(12)勝手に会社のカネを持ち出すな
(13)自信過剰は自身の首を絞めることと知れ
(14)遊びはほどほどにせよ
(15)自分は経営者に向いているかを常に問え
この15か条の戒めを守っている限り、倒産はまずあり得ない。経営はノウハウもさることながら、多分に精神的営為である。万巻の経営書を読んでも倒産することはあるし、心がけひとつで倒産を免れることだってある。この15か条は、それを示している。
私はよく「社長と経営者は違う」と言っているが、その違いは使命感と責任感の差にある。社長はなりふりかまわず儲けに走ってしまうが、経営者は消費者満足と社会的責任を優先する。社長の頭には「マイカンパニー」意識しか存在しないが、経営者には「ユアカンパニー」に徹しているのである。「ユア」とは従業員や取引先、消費者のことである。その「ユア」の幸福に資するのが企業であろう。この記事へのコメント
-
-
-
-
筆者紹介
野口 誠一
八起会 会長
株式会社ノグチプランニング 代表取締役
昭和5年 東京生まれ、日本大学卒業。
昭和31年 25歳で玩具メーカーを設立し、従業員5名・月商150万円でスタート。 わずか5年で従業員100人・年商12億円を売り上げるまでに成長させる。
しかし、ドルショックと放漫経営がたたり、昭和52年に倒産。自宅や工場などの全資産を処分して負債を処理し、会社を畳む。
翌53年、倒産経験者同士が助け合う倒産者の会設立を呼び掛け、『八起会』を設立。
弁護士や税理士、再起に成功した会員らが無料で電話相談に乗る『倒産110番』を開設。
再起・整理などの実務的なアドバイスや経験談を交えた人生相談を無料で奉仕している。
昭和59年 株式会社ノグチプランニングを設立し、再起をはかり、執筆活動や全国各地で講演活動を展開している。
平成28年2月18日 東京都内の病院にて逝去、享年85歳。
HP:https://yaokikai.com -
「ブログ・野口 誠一」の 月別記事一覧
-
「ブログ・野口 誠一」の新着記事
-
物流メルマガ