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ブログ・川﨑 依邦
経営再生物語(266)個人面談
2019年11月4日
1.不平不満は心のつながりの欠如にあり
⑵A社のドライバー人材育成への取り組み
②セールスドライバー研修の実施
1泊2日のセールスドライバー研修を実施する。個人面談シートの活用による職場の現状の問題点として、次の点が明確となる。
◆働くことの目的、意義、プライドが不明確であること
単にお金=給料のみで働かされていると思い込んでいるドライバーが多い。そこで原点に帰って、経営理念の意味をグループディスカッションで確認する。その上で、セールスドライバーの役割について研修する。
セールスドライバーの原点はあいさつ、基本動作である。実際に、繰り返しあいさつ訓練をする。基本動作についても集配業務のイロハから叩き込む。その上で、売り上げアップのために、お客様に対する接客、交渉のポイントを教え込む。別の角度では、セールスドライバー研修(1泊2日)の流れの中での大きな柱は個人目標を設定することにある。個人目標の大きな柱は3つある。
1つ目は家庭、人生、健康である。家庭を大切にする。とりわけ両親への感謝の念を表す。目標の具体例としては、両親(父と母)の命日には必ず手を合わせて、感謝の念を表すなどである。人生については、貯金目標である。3年後には、○△万円の貯金をするなどである。健康については、1日30分のウォーキングをするなどである。
2つ目は、コミュニケーションである。気持ちのいい大きな声であいさつをする。上司に1日5分、その日にあったことについて、会話のキャッチボールをするなどである。
3つ目は、5S(整理、整頓、清潔、清掃、しつけ)である。制服の完全着用、車を綺麗にする。ゴミの分別をするなどである。個人目標の設定によって、セールスドライバーとしてのプライドを高めていく。プライドとは、働く目的の自覚によって使命感に目覚めることである。世の中の役に立っていることを認識することである。
ドライバーの人事育成の取り組みは、継続していくことである。「継続は力なり」である。
この記事へのコメント
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筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
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