-
ブログ・船井総研ロジ
第95回:節水対策ビジネス
2011年3月22日
コスト削減・省エネ対策において見逃してはいけないのが、節水対策です。この節水を提案するビジネスが台頭してきています。節水の種類としては、節水効果は高いが、価格も高い「海水淡水化」「地下水」「雨水」「ろ過」システムから、節水効果は低いが、価格も低い節水コマの取り付けまで多種多様にあります。
節水対策を進める上でのポイントは、
1.節水効果を保証すること…節水提案をして、翌月からでも顧客の利益を出すことが大切です。つまり、月々の削減内で毎月の設備費をまかなえるようにします。
2.地域の水道料金コストを確認すること…地域別に1ヶ月間使用水量1000立法m当たりの上下水道料金より、水道コストの平均単価を見ると、仙台636円立法m、東京23区622円立法m、大阪市488円立法m、福岡市768円立法mとなります。つまり、地域によって費用対効果の差が出ます。進めやすい地域、進めにくい地域があります。
3.水を多く使用する業界を対象にすること…節水効果の出やすい業界、出にくい業界があります。効果の出やすい業界は、病院、スーパー、飲食、温浴、ホテル、福祉、タクシー業界などです。その他、工場なども該当します。
事例としてある食品スーパーでは、水道光熱費の1割が水道コストで負担しておりましたが、年間20%の節水に成功して、営業利益率を1%押し上げました。
さらに1立法mあたり0.36kgのCO2削減にもなります。
水道料金は値上がりする方向にもあり、近年値上げした自治体は66都市にもなります。今後ますます節水対策は進んでくるでしょう。
(株式会社船井総合研究所・金子裕人)
☆船井総研が運営する環境ビジネス情報サイト「eco-webnet.com」
※記事は10年1月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
-
-
-
-
筆者紹介
船井総研ロジ
本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
ズバロジ!http://www.ecologi.net -
「ブログ・船井総研ロジ」の 月別記事一覧
-
「ブログ・船井総研ロジ」の新着記事
-
物流メルマガ