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ブログ・船井総研ロジ
第161回:料金提示のポイント
2012年9月11日
これまで、価格競争に陥らないために、いかに付加価値をつけ他社と差別化できるか、ということを説いてきました。とはいうものの、もちろん価格もアウトソーシング先を決定するのに重要なファクターであることは間違いありません。そこで、今回は料金の提示方法について述べたいと思います。
初めて物流アウトソーシングを検討している方は、見積書に、検品10円/個、ピッキング10円/個、事務管理費300円/日、システム利用料3万円/月というように細かく書かれていても、その価格が適正かどうか、判断がつきません。送料や倉庫賃料は、現在のものと比較して安い・高いというのはすぐに分かりますが、トータルのアウトソーシング費用で考えると、結局それが安いのか分からないためです。
その点、ワンプライス型の料金体系だと、1件○○○円と明確です。ワンプライス型の料金設定をお勧めするわけではないですが、メリットとして、その安さだけでなく、価格が明確で現状と比較しやすい、ということも挙げられるでしょう。
つまり、ネットショップ経営者は、1件当たりいくら出荷できて、それが現状と比べてどうなのか、といことを判断の基準においているのです。
そこで、料金を提示する際には、見積書を出すだけでなく、料金シミュレーションの結果も併せて提示することをお勧めしています。
初回訪問のヒアリング時に、直近1か月の出荷データを受け取れば、都道府県別の出荷件数、ピッキングやラッピングなどの回数がわかるので、費用の概算は出せるでしょう。物流アウトソーシングした場合、総額いくらかかるのか、ということと、総額を出荷件数で割り、1件当たりいくらかかるのか、ということを明示すれば、クロージングまでのスピードと契約率が上がります。
(株式会社船井総合研究所・河内谷庸高)
☆船井総研が運営する環境ビジネス情報サイト「eco-webnet.com」
※記事は11年12月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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