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ブログ・高橋 久美子
第205回:名刺の書体で運賃が決まる
2014年2月10日
今週は、オリジナル名刺を初めて作る人がやってしまいがちな間違いを、いくつか紹介していきます。
まずは「色」です。特に女性は注意してほしいのですが、「ピンク」や「紫」の名刺を作ってしまう人がいます。キャバクラの名刺かと思われてしまいそうです。ピンクや紫色の名刺からは、残念ながら経営者としての真剣さを感じとることができません。また四隅の角をまるくした形も同じ意味でNGです。
次に間違いがちなのが、文字の「書体」です。「江戸文字書体」を使う人がいます。どっしり系の筆文字書体は、一歩間違うと反社会的な団体と勘違いされてしまう可能性があります。
POP体もお勧めできません。元気なイメージをアピールしたいのでしょうが、「稚拙な印象」を与えて、高い運賃を収受できなくなります。
名刺は中身に何を書くかも、もちろん重要ですが、同じ中身でも、このように「色」「形」「書体」が違うだけで、違う印象を与えることになります。ひいては運賃に影響することもあるのです。
次に名刺に記載する内容についてです。初めて作る人がやってしまうのが「自分の趣味を書く」というものです。「そこから話が広がることもある」という意見もあるでしょうし、実際にそういうこともあると思います。しかし、私はお勧めしません。ビジネスツールである名刺に趣味の事を書く人と、真剣に仕事の話ができるのか、私だったら不安になります。初対面の相手は、あなたの休日の過ごし方に興味はありません。興味があるのはビジネスの話なのです。
「印象に残る」ということと、「奇抜」「奇をてらう」というのは、まったく別のことです。
あなたは、名刺を受け取った相手に、どんな印象を与えたいですか? その名刺を見たときに、あなたの会社に対して、どんなイメージを抱いてほしいですか? その目的を達成するためには、どんな名刺が効果的でしょうか。
名刺は重要な営業ツールです。ぜひ、しっかり考えて作ってみて下さいね。この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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