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ブログ・船井総研ロジ
第117回:年頭にあたり
2011年11月8日
あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。
松下幸之助翁は、かつて、雑誌インタビューにおいて、次のような主旨の発言をしています。「経営者は、未来を予測するだけではダメ。未来を創らなければならない」。つまり、時流予測によって、時流適応するための業態変革を起こさなければならないということでしょう。
先の日経新聞の記事によると、2010年の日本は、欧米に比べて、景気回復度が弱かったようです。ただし、最悪だった前年の2009年に比べると、回復はしています。
それでは、今年、2011年は、どうなるのでしょうか?
人によって意見は違いますが、船井総研の経営陣の見方は、だいたい近いものです。「2011年後半は、かなり厳しくなるだろう」です。
私の直属の上司である執行役員の菊池功は、次のような見方をしています。
■2010年3月までが最悪だったのに比べると、2010年の4月以降、大半の企業は少し復活してきた。
■そして、今も小康状態を保っている(今、業績が悪い企業は相当ヒドイ企業である)。その流れが2011年の1~3月は継続するだろう
■2011年3月期は好決算を迎える企業が意外に多い
■2011年4月以降は産業界(工場)の稼働率が落ちていく
■2011年夏以降、特に、秋以降は、一気に冷え込む
■2012年、そして、2013年に向けて厳しさは増し、「本当の振るい落とし」が始まる
では、我々は、今、何をすればよいのでしょうか?それは、2008年9月のリーマンショックの教訓を活かすことです。今年の秋以降、急速に景気が冷え込んだ時に、「今年前半に、こうしておけばよかった・・・」と思いそうなことを、想像力を発揮して列挙し、つぶしておくことです。
不景気には、企業は次のような施策を採らなければなりません。
■ローコストオペレーション体制の追求
■客単価よりも客数の増加を志向する
■時流に適応した新業態の開発
つまり、出ていくコストを抑え、「創客」と「創品」へ投資しなければならないのです。ぜひ今年前半のうちに、次の時流に向けて、新規事業開発に着手してください。船井総研は、今年も使える”環境”のネタを提供してまいります。
(株式会社船井総合研究所・橋本直行)
☆船井総研が運営する環境ビジネス情報サイト「eco-webnet.com」
※記事は11年1月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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筆者紹介
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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