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ブログ・船井総研ロジ
第128回:都市部における力相応一番化事例
2012年1月31日
今号でも、事例から、力相応一番化戦略展開、環境ビジネス戦略展開を学びたいと思います。
船井流経営法では、マーケティングを「力相応に一番になれる商圏、商品、客層を求める活動」と定義しています。何かで一番化し、独自固有の長所を持てば、”選ばれる会社”になり、その後の展開はスムーズになります。
都市部はマーケットが大きいため、一番化の視点は、力相応でより絞り込んだものにする必要があります。「何でもやります」の戦略では、必ず行き詰ります。固有のノウハウの蓄積がない企業には、端パイみたいな依頼しか来ないからです。
大阪府門真市に本社を置く株式会社エコトラックは、その名のとおり、保有車両は100%エコトラック(天然ガス車、ハイブリッド車)です。そのため環境配慮を標榜する企業からの問い合わせが増え、利益を出しています。その分野で圧倒的一番になれば、マーケットがある限りは一定の引き合いがあるのです。最近では、大手荷主企業と一緒にグリーンロジスティクス推進に取り組み、数々の表彰を受賞されています。
同社も元々は通常のトラックを保有し、事業を営んでいたそうです。しかし、あるきっかけから、人々の健康保全に留意する事業展開を志向するようになり、現在の戦略に至ったのだそうです。
これからの時流であるニッチトップマーケティング、共感マーケティングのお手本のような事例です。
ただし、気をつけなければならないのは、マーケットの小さい地方でここまで絞り込むのは危険だということです。やはり、力相応一番化の志向です。3年以内に一番になれる商圏、商品、客層をよく考え、自社の戦略を練り込むことが重要です。
☆船井総研が運営する環境ビジネス情報サイト「eco-webnet.com」
(株式会社船井総合研究所・橋本直行)
※記事は11年3月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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筆者紹介
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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