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ブログ・船井総研ロジ
第363回:事故の多い日
2016年9月12日
福岡のある運送会社では、過去十数年間の事故発生日を分析し、特に事故が多い日・時期を洗い出しています。そして、過去に事故が多発している日にはカレンダーを赤く塗りつぶし、日報提出用紙を、通常は白色の紙ですが、その日はピンク色の用紙を渡すようにしています。さらに点呼時にその旨を伝え、注意喚起しています。
また、都内の運送会社では、過去の事故多発日にあわせて、管理職による添乗指導を実施しています。「乗車・発進」や「速度」「車間距離」「右折・左折」「進路変更」「バック」「駐車」などチェックポイントを分類。項目を細分化した同乗・添乗指導チェックシートを作成し、指導に活用されています。
都道府県によっては、ト協や警察が前年度の事故多発日を記載した交通安全カレンダーを配布しているところもあります。そちらを活用してもよいですし、自社オリジナルのものを作成すれば、より効果的です。会社によって、繁忙期の最終日に疲れから事故が多くなっていたり、連休明けに気の緩みからか、重大事故を起こしていたりと理由は様々ですが、なぜか事故発生日が偏っているという可能性はあるでしょう。
曜日や時間帯別で事故発生件数を分析している企業は多くいらっしゃいますが、ピンポイントの日時で過去十数年の事故状況の統計まで取られている企業は少ないのではないでしょうか。自社の日別の傾向を調べていくと新たな対策が見えてくるかもしれませんので、一度取り組んでみていただければと思います。
(船井総合研究所・河内谷庸高)
☆船井総研が運営する物流ビジネス情報サイト「http://www.ecologi.net」
※記事は16年8月の記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。この記事へのコメント
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本コーナーでは、船井総研ロジ株式会社による リレー連載を掲載します。
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