東日本大震災の発生から、多くの企業が、マーケティング活動を自粛
する動きを採っています。
特に発生直後は、被災地の危機的状況回避に向けた救援の障害になる
恐れのある活動は休止すべきでしたから、よい判断だと思います。
しかし、それらの企業の中には、上記のような観点からではなく、
「今のような時期に、商品を売り込むべきではない」という考えで、
マーケティング活動の自粛を続けている企業も、かなりあるようです。
私は、その考えは、違うのではないかと思います。
なぜなら、これからのわが国の復興のためには、売るべき商品を
持っている企業の積極的なマーケティング活動が、何よりも重要
だからです。
必要なものを必要な人に届ける「売る」という行為は、人のために
なる、たいへんすばらしい行為です。
（要らないものを押し売りするのは、ダメです）
日本人にありがちな「商売＝汚い」に近い間違った意識が、間違った
自粛をうながしているケースがあると思います。
あなたが、必要なものを必要な人に届ける、正しい商売人なら、
（販促表現には気を付けながら）どんどん売り込むべきです。
そして、儲けた分から、相当の義援金を出すことを検討しましょう。
例えば、「義援金キャンペーン」をするのもよいでしょう。
売上げのうちの何％かを義援金に充てることを謳ったマーケティング
施策を撃つのです。
真摯に行なえば、多くの顧客から共感を得られるはずです。
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