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ブログ・橋本 直行
【ヒヤリハット日報】
2013年5月24日
茨城県つくばみらい市に本社を置く総合物流企業の雄、十和運送では、
「ヒヤリハット日報」という制度を導入しています。
ちなみに、ヒヤリハットとは、文字通り「突発的な事象やミスに、
ヒヤリとしたり、ハッとしたりするもの」であり、重大な災害や事故
には至らないが、直結してもおかしくない、一歩手前の事例の発見を
言います。
同社では、ドライバー間で情報を共有して、相互啓発に役立てようと
するために、毎日、この日報を書いているそうです。
そして、その情報をもとに、ミーティング等を行なっています。
例えば、先日行なわれたミーティングで挙げられたヒヤリハットを
一部紹介すると、以下のとおりです。
(ブログ記事より抜粋)
○村野主任
国道6号線を走行中、急に渋滞して車が完全に停止。動かなくなった。
事故!?と思い、車を左に寄せて前方の様子を見ようとハンドルを
切ったら・・・バイクがその左側を通過。
ちょっと早くハンドルを切ったら・・・ドッキリしました(*_*)
○竹田宗司さん
交差点に黄色信号で進入してしまった。横断歩道はまだ”赤”だった
はずなのに、自転車に乗った高校生らしき女の子が、フライングして
道路に出てきた。「ドキッ」
黄色できちんと停まっていればよかった(-_-)
○相澤勇樹さん
休日、県道を走行中に交差点にさしかかった。
自分は青信号だったので、通常に交差点に進入した。
しかし、交差道路の赤信号を無視した車が、左側から出てきた。
60歳位の女性だった。
もし、自分の乗用車の速度が上がっていたら・・・(@_@;)
このヒヤリハット日報&ミーティング、すばらしい取り組みです。
これを続ければ、確実に事故は減るでしょう。
情報が共有され、注意点が全員に蓄積されることはもちろんです。
しかし、それ以上に、ヒヤリハット日報という、毎日決められた
アウトプットがあることで、常に周りを注意するようになり、また
帰庫してから内省する機会ができるからです。
毎日続けて、量を重ねれば、それは必ず質に換わります。
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筆者紹介
橋本 直行
船井総研ロジ株式会社 取締役執行役員 事業部長
1972年生。兵庫県尼崎市出身。関西学院大学法学部卒業。物流企業の業績アップ専門コンサルタント。特に、問い合わせを激増させるホームページの企画や受注率を上げる企画提案書の制作のノウハウは、社内トップクラス。 繁盛物流企業を創るための経営研究会「FUNAIロジスティクスソサエティ」主宰。 -
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