理念経営を追求する優秀企業、西精工は、「ありがとうカード」を
制度として、導入しています。
まず、各々が、同僚への感謝の気持ちをカードに書いて、専用の箱へ
入れます。
そして、それらのカードは、給与明細の封筒に入れられて、個々の
対象者の手元に渡ります。
社内から感謝を集められる人の封筒は、分厚くなります。
しかし、そうでない人の封筒は、当然、薄くなります。
ある上長は、後者の部下を『感謝される同僚』に変えるため、一定の
期間、あることをし続けたそうです。
それは、その人宛の「ありがとうカード」を、高頻度に書いて、贈り
続けるという手段です。
「もっと感謝されるようにがんばった方がいいよ」といったような
注意をするのではなく、カードを渡すことによって気づかせたのです。
結果的に、その人は、よく変わったと言います。
「まず、与える」ことは、人をよい方向へ導くための原則です。
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