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ブログ・高橋 久美子
第378回:ハイパフォーマンスを引き出す思考法
2018年11月12日
ハイパフォーマンスを引き出すために、脳にストレスを与えない、「自己嫌悪に陥らない思考」について、話を続けます。
思った結果にならなかった時の、自己嫌悪に陥らない人の考え方についてです。
【その2】感情をからめた期待をしない
自己嫌悪に陥らない人は、自分の能力に対して、感情をからめた期待をしていません。
能力は、自分の特性の一部であって、そもそも、何かができないから「自分が嫌になる」という発想がありません。
当然、できることも、できないこともあります。できないことが、できるようになりたければ、練習すればいいだけですし、今、この時に、それができていないことに、ショックを受けて嫌いになる必要などないわけです。
さらに、「できなくて自分が嫌になる」という人は、やったことのないチャレンジをするときに、「最初からこれくらいできるだろう」という期待値が高すぎるのです。「これくらいできなくてどうするの!」と、自分の期待値に満たないと責め立てる教育ママを、自分の中に存在させているようなものです。
【その3】「すでにできる」を、すごいと思っていない
「できない自分が嫌になる」という人は、「すでにできる」が、いいことだと思っていて、「まだできない」が、ダメなことだと思っているようです。また、「できる人」がすごくて、「できない人」がダメな人だと思っている傾向が強いです。しかし、「すでにできる」は、そんなにすごいことでしょうか?
例えば、あなたにも、「すでにできる」ことがたくさんあると思います。でも、数年前はできなかった。できるようになろうと思って、必要なことを積み重ねた結果、「できる」に変わった。それだけのことです。
つまり、「すでにできる」も「まだできない」も、単なる今の「状態」でしかありません。
「思ったよりもできなかった」というのは、現状が明確になっただけで、悲しいことでも、恥ずかしいことでもないわけです。
重要なことなので繰り返しますが、ダメ出しは脳がフリーズします。中でも自己嫌悪は最も強烈にフリーズを引き起こします。
ビジネスという市場で戦っていたら、作りたくなくても敵はできるし、必ず誰かに嫌われます。ですから、なにも、わざわざ自分で自分を嫌わなくてもいいんじゃないかなぁ…と、私は強く思います。
「できない自分を責める」傾向にある人は、ぜひ、この3つの「責めない考え方」を参考にしてみて下さい。
この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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