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  • ブログ・高橋 久美子

    第421回:お互いに向上し合う文化

    2019年10月28日

     
     
     

     現在、私の発信しているメールニュースで、電子出版について、ご相談を受け付けています。みなさんからお送りいただいたご相談を見ていると、出版に興味がある方が多く、さらには、すでに書きたい内容が決まっているという人も多いようです。

     

     みなさんが「書きたい内容」として、送ってきてくれたメールには、例えば、こんな内容が書かれています。

     「事故率が高かった営業所が、あることを採り入れた時から、7年連続無事故になった方法」「成功率100%の、運賃アップ交渉術」「人材不足の時代でも、お金をかけずに応募者が集まる方法」︱︱その他にも、あぁ、このノウハウが書籍化されたら、たくさんの運送会社が、助かるだろうな…と、思えるような内容ばかりです。

     「うまくいった方法は、ライバルには教えないで自分だけの秘密にしたい」︱︱そんなふうに考える人も多いはずです。そんな時代に、自分がうまくいった方法を、電子出版化して、同業他社に、公開・シェアしてあげようと考える、その気持ちが本当に素晴らしいと胸を打たれます。ご相談のメールを見ながら、自分のことだけでなく、業界全体の発展や、他社利益を考えられる人が、こんなにたくさんいるという事実に、とても心を打たれました。

     もし、この方たちのように、運送業界のみんなが、「それぞれ、自分がうまくいった方法をシェア」し合ったとしたら…。

     そんなことが実現したら、明るい話題の少ない運送業界にも、なんだか希望の光が見えてくるのではないでしょうか。「出版」をしたとたんに、日本全国の不特定多数の人に、自分の意見が読まれることになります。そう考えると、確かに、恐怖がわいてくるのも無理もないことだと思います。

     しかし、その恐怖に打ち勝って、それ以上に、誰かの悩みを救いたい、と思っている人たちがいます。その人たちが、今、続々と、出版を決断してくれています。

     「僕は採用が得意だから、採用の方法を教えるよ」「私は運賃交渉が得意だから、その方法を書く」「うちはずっと無事故だから、うちでやっている取り組みを公開します」

     そんなふうに、それぞれが得意なことを公開し合ったら、業界内で、ライバル同士で蹴落とし合うよりも、お互いに向上し合う文化が生まれていくのではないでしょうか。そろそろ秘密主義の古い体質から、公開し合い、高め合う体質にシフトしていけるといいですね。

     
     
     
     

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  • 筆者紹介

    高橋 久美子

    あなたの会社が儲かっていない本当の理由
    規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。

    全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会

     
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