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ブログ・高橋 久美子
第78回:「男性に服を売る」では広すぎる
2011年9月7日
先週は、「アクションワード」と、レスポンス・デバイス」について、お話しました。すると、こんな質問が数件ありました。「アクションワードですが、電話にした方がいいでしょうか。でも、いきなり電話よりは、ファックスにしたほうがいいのでしょうか」という質問です。
もしも、このような疑問が湧いたのだとすると、その前の大切なことが決まっていないのかもしれません。
今あなたが書こうとしているセールスレターは、「誰に」「何を」販売するためのセールスレターですか?一番重要な、「誰に」「何を」が決まっていなければ、アクションワードで迷ってしまうのも当然です。
このようにお話すると、「誰にって、荷主に決まっているじゃないですか」「何をって、そりゃ、運送会社なんだから、肉や魚を売るわけじゃなし、配送ですよ」と、おっしゃる方もいるかもしれません。
たしかにそうなのですが、「荷主に配送を売る」だけでは、絞り込みが甘すぎます。例えて言うなら「男性に服を売る」と言っているようなものです。
「男性の方!うちは服やですよ!」と言われて、あなたは興味を持つでしょうか?男性といっても、子供なのか大人なのか、若者なのかおじいさんなのか、ビジネスマンなのか学生なのか、スーツなのかカジュアルなのか、スポーツ用なのか・・・。最低でもこれくらいの絞り込みは必要ですよね。
これと同じで、反応の良いセールスレターにするためには、「誰に」と「何を」を、もっと絞り込む必要があるのです。あなたが今、売りたい商品は何ですか?
商品というと、わかりにくいかもしれませんが、「まずは、2t車を使ってのスポット配送」とか、「冷凍車の長距離便」など、もう少し細かく考えてみてください。そして、それを必要としているのは「誰」なのか?この「誰」というのも、「食品工場の工場長」なのか、「印刷会社の社長」なのか、あるいは、「物流会社の配送担当者」なのか、どの地域の人なのか、絞り込みをしてください。「誰に」「何を」まずはこれを、はっきり決めてください。
全国中小規模運送会社・経営改善推進委員会代表 高橋久美子
http://www.handlecover.com/kaizen/この記事へのコメント
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筆者紹介
高橋 久美子
あなたの会社が儲かっていない本当の理由
規制緩和により、夢大きく独立開業した運送会社の社長たち。その社長さんたちが、規制緩和後の業界環境の変化により、今、とても厳しい状況に立たされています。経営不振の影響によるメンテナンスの不備も懸念され、それが引き起こす悲惨な交通事故も、連日ニュースで報道されています。このような危機的状況を受け、中小規模運送会社の根本的な経営改善と救済を目的として発足したのが、私たち「全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会」です。
全国中小規模運送会社 経営改善推進委員会 -
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