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ブログ・川﨑 依邦
経営再生物語(161)無事故運動〈事例A〉
2017年7月6日
〈成果を生かし続けよう〉
6か月経過して、小集団活動発表会の日がやってきた。場所は社長の自宅、日曜日。メーン荷主の物流担当者も来てくれた。成果は上々であった。「これからも粘り強く続けてください。イタチごっこに耐えていくことです。イタチごっことは『同じことを繰り返して、らちのないこと』の意味です。粘りと根気です」
物流業の社会的使命として、無事故の実現がある。そのためには、乗務員教育の実践がポイントである。
A社では、第2期の職場小集団として、乗務員研修会を行うことにした。内容は、次の通り、ケーススタディである。
? 初心者が起こしやすい事故
? 慣れからくる事故
? 過信から発生する事故
? 省エネ運転のポイント
? スピードを出さない運転
この5つのテーマに対して危険予知訓練を行い、事故のケーススタディを行っていった。講師は原則として各班長とし、ディスカッションを取り入れて進行していった。
A班長「自分が講師ということになると、勉強もします。これがいいですね。実際に、ほかの班にも負けたくないし、自然と力が入ってきますよ」
B班長「一生懸命やれば表彰、ということで、乗務員研修会への参加もイヤイヤではなく、進んで出席するようになりました」
C班長「事故のケーススタディや危険予知訓練は、いい勉強になりました」
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筆者紹介
川﨑 依邦
経営コンサルタント
早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。
株式会社シーエムオー
http://www.cmo-co.com -
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