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  • ブログ・川﨑 依邦

    経営再生物語(256) 5Sへの取り組み

    2019年8月26日

     
     
     

     1.職場小集団活動の実践事例

     

     物流業の現場での最前線を担うドライバーは宝である。物流経営の命運を握っている。ドライバーのモラルややる気が低く、事故多発者やあいさつすらまともにできない集団だとすると、どうなるか。荷主からの信頼は地に落ちる。事故コストの重圧に物流業のトップは押し潰されてしまう。だからこそドライバーの人材育成が求められるゆえんである。

     ところが、物流現場で研修をしようとしても、大きな壁が立ちふさがっている。研修時間の確保が難しい。ドライバーの勤務時間は荷主別に様々で、一同に顔を合わせることができない。無理に集めようとして休みの日に実施しようとすればドライバーは嫌がる。「たまの休みぐらいゆっくりさせてくれよ」となる。さらに物流会社の中には荷主の要望で1年365日稼働している会社もある。研修時間の確保が難しい。そのうえズバリ言って研修には金(コスト)がかかる。ドライバーの人件費や講師の謝礼などのコストをかけられるほど運賃は高くない。ギリギリの採算でやりくりしているケースもまれではない。経常赤字の状態かスレスレの経営状況に呻吟している。「これ以上、とても教育コストはかけれませんよ」「時間もない。金もない。どうしてドライバーの人材育成をするのですか」。トップの嘆きである。

     さらに、ドライバー気質がある。人からうるさくアレコレ言われたくない。マイペースでいきたい。とりあえず1日が過ぎればそれでよし。ドライバー気質の壁がある。どうしてドライバーの人材育成を進めていくか。       (つづく)

     
     
     
     

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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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