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ブログ・上西 一美
第155回:生活道路の概念が変わる1年に
2026年1月10日
日本事故防止推進機構(JAPPA)の上西です。
2026年は、私たちドライバーにとって大きな転換点となる道交法の改正が実施されます。特に重要なのが、生活道路の法定速度が時速30kmに引き下げられることです。
生活道路では、歩行者や子どもの事故が全国的に減らないという深刻な問題が続いています。住宅地という性質上、歩行者との距離が極端に近く、突然の飛び出しも多い──。これが速度規制強化の根本理由です。
今回の改正で最も注意すべきポイントは、標識がなくても生活道路は自動的に「時速30km」が法定速度になるという点です。つまり、「標識がなかったから60kmで走っても良い」という考え方は完全に通用しなくなり、自分自身で道路環境を見極める力が求められます。
生活道路の判断基準は、「センターラインがない」「幅員が5.5m以下」の2つが大きな目安となります。ここで最も重要な点は、「たった10kmの速度差が死亡率を3倍にする」という現実です。歩行者と衝突した際の死亡率を見てみると、時速20kmでは 0.9%、時速30kmでは約2.7%(20kmの約3倍)となっています。
さらに、もし生活道路を従来の法定速度60kmで走行すれば、30kmオーバーで赤切符・罰金刑となり、一発で重い違反となります。万一重大事故を起こせば刑事罰はさらに重くなり、人生を左右するほどの影響を及ぼします。
2026年は、これまで以上に「速度をコントロールする力」が問われる年になります。「どんな飛び出しにも必ず止まれる速度で走る」。この意識こそが、生活道路で最も尊重されるべき安全運転の姿です。
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筆者紹介
上西 一美
一般社団法人日本事故防止推進機構理事長、株式会社ディ・クリエイト代表
自動車事故防止コンサルタントとして豊富な実績。
一般社団法人日本事故防止推進機構
http://www.jappa.or.jp/
株式会社ディ・クリエイト
http://www.de-create.com/ -
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